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2019年12月04日10:57

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☆洋ちゃんの読観聴 No. 1366

☆洋ちゃんの読観聴 No. 1366

マイクル・コナリー 「訣別」                    

マイクル・コナリーの29冊目の長編で、刑事
ハリー・ボッシュ・シリーズの19作品目が
本作品だ。

ほぼ年1冊ペースで出版されるボッシュ・
シリーズを僕は楽しみにしている。長く
続くシリーズはマンネリに陥る危険があるが、
幸い本シリーズはそんなことはない。
と言うか、近年ますます出来栄えがいいのだ。

ロサンゼルス市警を定年退職したボッシュだが、
ロス近郊の小さな町で無給の予備警官をしている。
同時に私立探偵免許を持ち仕事をしている。

刑事としてボッシュは連続レイプ事件の捜査を
若い女性刑事とともに行っている。そんな中、
私立探偵の仕事が入ってきた。アメリカでも
屈指の富豪からの調査の依頼だ。その富豪は
結婚しておらず独り身だが、高齢で残りの人生は
少ない。

富豪は若いときにヒスパニック系の女性と恋愛した
が、もし女性または二人の間に子供がいて生き残って
いたら遺産を相続させたいと言う。彼に遺産相続人が
いなければ財産は彼の会社の役員のものとなる。

ボッシュはレイプ事件の捜査と富豪からの調査を
同時並行して行う。

文庫本の上下巻というボリュームだが、退屈しない。
それぞれの捜査は行きつ戻りつするのだが、
ボッシュは持ち前の頭脳と行動力で真相に迫って
いく。

“現代のレイモンド・チャンドラー”とも呼ばれる
コナリーの面目躍如たる傑作である。


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