mixiユーザー(id:2399973)

2016年05月19日15:00

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鳩が啼くとき

あれからほぼ一か月。偶然のできごとにきまっているので、フンと鼻で笑ってくれてもぜんぜんかまわない話。あの二日ほど前のこと、自宅マンションのベランダの手すりに、急に二羽の鳩がやってきてクークーと啼きはじめた。いままでこんなこと一度もなかったのに。ヘンに居着かれてはかなわないから、ガラス戸をバンバン叩いて追いやった。

二羽はすぐどこかへ飛んでいったけど、しばらくするとまた戻ってきてクークーと啼く。こちらも負けじとガラス戸を叩く。これをくりかえすこと5〜6回、ようやく二羽はどこかへ行ってしまった。やれやれと思っていたら、そのあとしばしプリンスの訃報が届いた。そしてその後、二羽の鳩は二度とやってこない…(まあこの強引な関連づけに気がついたのはずっとあとのことだけど)。

見事な引き際だったボウイにくらべて、プリンスのそれはあまりにも対照的、真偽のおぼつかない情報がいくつも錯綜した混乱状態がずっと続いたような感じ。もちろん自分の死期がわかっていた人間とそうではない人間とでは“後片付け”に大きな差が出るのは当たり前。ただこのふたりの死にざまが反対だったらどうだっただろうなんてことを想ってしまう。

不意に死が訪れた場合のボウイはともかく、自分の死期を悟る、などとという状況に陥った場合のプリンスは、持ち前の唯我独尊ぶりをここぞと発動し、周囲をとんでもないカオスに巻きこみながらあの世へ飛び立っていくんじゃないか、なんてことを思う。ひとりの人間にたいしては、ふさわしい死もクソもないかもしれないけれど、やっぱりいろいろと考えてしまうこのごろです。
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