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2020年02月05日21:54

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《映画》どうしても男と女

上映時間90分。手頃な長さ。
ふと空いた時間に入り込んだスクリーン。そして90分後、想定外の感動を得た。
映画『男と女』についてなら、かなり長く書くことができそうだ。
フォト
023『男と女 人生最良の日々』★6.
本気で愉しむならオリジナル『男と女』を復習してから観るべきだった。
或いは、10年前に上映された《午前十時の映画祭》で観たレビューを振り返っておくべきだった。ちなみに、今さら紐解いた当時のレビューをコピペ。

カチンコ
『男と女』(1966)〜月9ドラマの基本形〜2010年5月12日鑑賞 ★5.
初見は30数年前、中学生時代のはずである。その頃はなけなしの小遣いを遣り繰りして名画座通い。年間300本を目標にしていたころでした。シネマ日記を付けて100点満点で評価。何だか、今とちっとも変わっていない。成長が止まってる。
しかし、この映画については自分も着実に大人になったのだと感じることが出来た(大袈裟だ)。思い出すのはダバダバダバの音楽ばかりで、ストーリーなどまるで今日が初見のようだ。印象深い映画ならどの名画座で見たかを覚えているもんだが『男と女』をどこで観たか皆目思い出せない程度。多分、飯田橋佳作座か三鷹オスカーあたりだろう。あの頃は全く意味の分からない男と女のお話に白旗揚げてグッスリ夢の中。
親戚の泥酔おじさんの披露宴スピーチのように終るようで終らないこの映画。でも、引っ張っただけは価値あるほどのラストシーン。これは必見です。
『ストーリー』というよりも映画を『絵画』として観ることが、この映画を楽しむコツですね。

誰に語り掛けているのかこの頃のレビューは敬語口調。
yahoo映画はシステムの改悪によって、続けてきたレビューをあっさりと捨ててmixi日記に感想を書くようになっている。
ここからは『男と女 人生最良の日々』レビュー。
クソのような副題だ。
ルルーシュが描く『男と女』は、実はこれまでも続編がいくつか作られていて、まるで虎舞竜のるんるんちょうど1年前に〜と同じ感じになっている。
おそらく、本作が最終章。
『男はつらいよ50』の寅さんはもとより、紅白歌合戦の美空AIひばりみたいな誤魔化しではなく、本物の男と女が出演するのだから奇跡である。

カチンコここからが作品レビュー。
『男と女 人生最良の日々』★6.
エンドロールの背景に釘付けとなり、しばらく座席を立つことができなかった。
最後のセリフまで聴き逃してはならない。
毎日がサービスデーのシニアたちによって埋め尽くされたTOHOシャンテ。
となりのおばあちゃんが、上映中にダバダバダのあの曲を思わず口ずさんじゃって、「あっげっそり」みたいに自らを驚いていた。とてもほのぼのして、いい時間だった。
満足気な足取りで帰っていく元色男や元美女たち。
それぞれの顔が若返っていたように見えたのは、決して気のせいじゃない。

パリからモンマルトルへのノンストップが、昨年のパリ独り旅のノスタルジーに誘う。
いつか自分が《やすらぎの郷》へ行ったとしても、ずっと仲の良い友がいればいい。
少しづつボケていくジャン・ルイであるが、武勇伝だけは永遠に忘れえぬものらしい。
男と女である限り、どうしたって男と女である。
最高評価以上の★6.とはいえ、誰にでも薦められる映画ではないことを蛇足として。
川オスだからこそ。

フォト
022『名もなき生涯』★4.
これほど試写会向きではない作品に出会ったことがないのでは(←ある)。
作品にかかわらず無料試写であれば、どこにでもやってくる有閑ばあさんや有閑じいさんたちで埋まったホール。大丈夫なのだろうか。
開映前のアナウンスで「本作品の上映時間は2時間55分です」と告げた時のざわめき。
彼らは試写状に記載されている上演時間すら確認してはこない。
時間というものに価値観を携えていないのか。

さらには鬼才・テレンス・マリック監督。
マイベスト・マリック作品『ツリー・オブ・ライフ』はもとより、一般のレビュー成績がことごとく低レベル。そりゃそうだ。単なる映画ファンに理解されてたまるかレベルの作品群。ちなみに、おいら(←川オス)は、高評価。
本作も同様、セリフは極端に少なく、単純に映画化すれば90分で終わる話を延々と、延々と3時間にも及ぶアート的抒情詩。
スクリーンに映し出される背景が、常にバロック期や印象派やシュールだったりする。
映像美が中心にあるマリックファンながら、主役の行動に疑問符がつき評価は★4.止まり。
上映中、途中退席は4名。
上下左右のばあさんたちはほぼ全員が船を漕ぎ、試写会の意味すら沈没していたが、テレンスマジックを十二分に味わえた。見事である。

フォト
021『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』★4.5
ミステリーの根源にどうしても『オリエント急行殺人事件』のエッセンスが見え隠れしてしまう。
地下室だけのワンシチュエーションに、囚われた翻訳家の丁々発止。
推理の醍醐味よりは、不可思議なカーストに苛まれる人々。
飽きることなく鑑賞し、心地よい感動もあった。
満点でもよさそうなのに、鑑賞後1週間で内容のほとんどを忘れているのだから、満点は控えておく。



■40代の人、「老けた」と思うことはある?どんな部分に老いを感じている?
(ママスタジアム - 02月04日 07:31)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=176&from=diary&id=5960288
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