来年初めにリリースされる新作「★(Blackstar)」から同名タイトルのリード・シングル。なんだか圧倒されたままトータル10分の力作が終わってしまって、はたして何を言っていいのやら。きょうの早朝に解禁と聞いてたから、この部分はかってのあの曲に似ているとか、あの部分はあいかわらずのボウイ節だとか、下世話な部分でいろいろツッコんでやろうと待ち構えていたんだけど。
いや、この圧倒されたというのが、けっしてド迫力の音の塊を感じたというのでもなく、かといって繊細かつ華麗に流れる旋律に震えたというわけでもなし。間違ってもキャッチーとは言えないメロディと、計算ずくなのか偶発的なのかわからない音の積み重ねかたには、ただただ美しく神々しいという程度の月並みな表現しかできなかったということで。
そして映像で描かれた奇妙な世界も、なにかの神話や寓話を基に引用されたものなのか、あるいは創り手の宗教観みたいなものが反映した結果なのか、それともまったくなにもないところから創りあげられた表現なのか…。もちろんこれはこちらの教養不足を棚に上げて言ってるんだけど。う〜ん、やっぱり歌詞をはっきりと理解するまではいろいろ言いっこなしなのかも。
しかしいきなり音源と映像をいっぺんに味わってしまうというのはどうなのかなと。先に音だけ聴いてたら、貧しいながらもそれなりの想像力を駆使して、この大作にまったく違った感触を得たかもしれないし。まあいまの時代、その部分に関してはある程度仕方ないのかなとも思ったり。ということでまず音の洗礼だけ浴びたいというかたは下の映像を見ないようにお願いします。
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