私が住んでいる宮城県仙台市太白区。
我が家から2キロメートル余りの所に、区の象徴とも言える山、太白山(たいはくさん)がある。
標高は320メートル余りと低いが、両手両足を使わなければ上り下り出来ない険しい山だ。
昔は修験道の修行の場であったり、遠く太平洋からも見えるので、漁をする船の目印にもなっていたそうだ。
311の震災の時、津波で住宅などが破壊され、遮る物が無くなっていたので、海辺からも見えたのがショックだった。
昔は我が家からもはっきりと見えたが、今は住宅の建設が進み、殆ど見えなくなってしまった。
愛着のある山だから、時々観察に行くし、山菜を取りに行く事もあるが、東北自動車道が開通してからは、生息域が分断され、我が家の辺りまで野性動物がやって来る事も無くなってしまった。
でも、少し離れた場所に行くと、今でも山の姿がはっきりと見える。
今日もその場所を通ったので、車を止めて写真を撮影した。
だが、撮影をしていると、後からやって来た車が停車し、私の方を見ている。
邪魔でもないだろうから、そのまま通過すれば良いのにと思いながら撮影を続け、終了し、さて、行こうかと車のエンジンをかけ、撮影した方向を見ると、なんと、ニホンカモシカが居た。
太白山の参道入り口付近でシカを見かける事はあるものの、東北自動車道のこちら側で、野生動物を見かける事は殆ど無い。
自動車道の下を通る林道があるので、そこを通ってこちらまでやって来たのだろう。
急いで車から降り、そっと近付いて写真を撮った。
本当はこのような場合、近付いてはいけないのだろうが、珍しいので撮ってしまった。
太白山周辺は、ホタルも居たりして、自然が豊かなのだ。
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯
我が家から2キロメートルほど離れた場所にある太白山。
ここでもう、シカの姿が写っているが、私は気付いていない。
やっと気付き、車から降りて撮影をした。
少しずつ間合いを詰め、
ここまで近寄った。
とても可愛い顔をしている。
イチイの木だろうか、これに顔を突っ込んで、葉か、実か、一生懸命に食べていた。
このように、東北自動車道によって、生息域が分断されている。
実は、一枚目の写真には、その名残りが見えているが、その写真を撮影した場所から向こうまで、太白山を取り崩して道路を通す計画があったが、私の同級生が、国蝶・オオムラサキ(だったと思う)を見つけたので、それが中止されたという経緯がある。
ログインしてコメントを確認・投稿する