《2020両備4》地方の駅前美術館　c/w文珍の悲劇

芸歴50年を迎える桂文珍が東京へやってきて、連続20日間の独演会を敢行する。

かなり通な日替わりの演目とともに、それぞれに名人級のゲストを招く落語会。
発売即売り切れのゲストは志の輔、談春、一之輔。さらに講談師・伯山も即満席の1人。

明日初日の20日間連続公演。川崎市からのちょっとした贈り物として2日目（2月29日）桂南光ゲストのチケットをもらっていた。
ワイフさんが友人を誘って行くはずだったが、友人がコロナをびびって中止。
ついでに、ワイフさんまでも引きこもり宣言を下しチケットは宙に浮く。
コロナウィルスがじわじわと迫り、安倍ちゃんから「桜を見る会以外、イベントは即刻中止するもんね」宣言が発せられた当日、文珍記念公演のHPに【速報】が付けられた。

おいおい、この期に及んでまだ売るんかい。
果たして主催者名を確認したら「吉本興業」。なるほど、むべなるかな
更には国立系の美術館、博物館、劇場が全館休館を決めたその日。
引き続き記念公演のHPに記載されたのがこれ。

要約すると「熱や咳があったら来るんじゃね〜。チケット代は絶対に返さね〜」
だって、よしもとだもの。
宙に浮いたチケットが2枚。どうせいただきものだからと、市役所の知人に委ねたが、気になってプロモーターに電話した。
結局、12時から18時までの電話対応受付中、ずっとずっと話し中。
きっと99％がクレーム電話に違いない。
例えば、こんなクレームが今、流行っている。
「咳がでるので劇場へは行けないのですが、チケットの払い戻しはしてもらえますか？」
「いえ、払い戻しには一切応じません。よしもとだもの」
「では文珍を聞きにいきますね。ゴホッゴホッ。もちろん、ネットにも書き込みます」
夕方17時。結局、こんな告知がアップされた。

《落語会は予定通り開催。但し、来れない人にはチケット代を返金する》
これで正解。初めからそうすればよかったのに。文珍に罪はない。
ことほど左様に、昨日から興行界は大変な激震に見舞われているようだ。合掌。

閑話休題。《両備旅行記その4》
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1974795737&owner_id=8666179
（承前）
福山ラストアワー
翌日の行動をフルにとるために夕方のうちに隣県へと移動する。
新勝寺→鞆の浦と回り、残り時間80分。レンタカーを返却し、福山城のお膝元で60分の美術鑑賞。

『絹谷幸二の世界‐富士山を中心に‐』（ふくやま美術館）
絹谷作品を1枚だけ所有するホルダーの一人として、この展覧会を鑑賞することができた僥倖を誰に感謝すればいいのだろう。
これで人生4度目の福山。
1度目は学生時代、福山競馬への旅打ち
2度目は超エリートビジネスマン（自称）時代で鞆の浦
3度目は年輪とともに渋くなった趣味実現の神社仏閣城跡巡り

そして今回、初めてのふくやま美術館。絹谷作品に堪能する。
さらには所蔵作品が豊富で、ビュフェやシャガールやピカソに出会うことができるとは。
さらにさらに。
17時のホタルノヒカリが流れている館内に「茶室」を発見
慌てて走りついた展示室には、何と川オスが個人的に大プッシュ中の陶芸・楽焼茶碗が2点。6代目と10代目の作品が並べられていた

ふくやま美術館は野外インタレーションも充実しており、シンボルマークとなっている赤いゲートは高橋秀作品。高橋秀が誰かはwikiで検索するとよい。

ちなみに、福山城から見下ろすと視界に入ってくる欧州風の立派な教会は教会にあらず。《Holy Zion's Park St.Valentine》という結婚式場であることを福山4回目のおいらは知っている
（つづく）



■国立西洋美術館など休館へ＝２９日から、科学博物館も―新型肺炎
(時事通信社 - 02月27日 19:30)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=5989110