アフリカ・コモロ諸島発パリ経由、以前はモデルだったというイマニーはすらりとした長身。ゆったりとしたエスニック柄のTシャツにタイトなパンツ姿。アコースティック・ギターをかかえた白人男性をひとりしたがえての初来日ツアーそしてその初日が梅田クラブクアトロ。同行したかたのおかげで最前列をキープできました。
トレーシー・チャップマンの名まえがよく引用されているように独特の低音そしてハスキーかつメランコリックな歌声。でもどこかカラッとしていて暗さは感じません。そのエスニックな感覚はパリ・ポンピドーセンター前の広場で唄う路上シンガーたちのすがたが思いうかびます。彼女自身はすでに同じパリでもオリンピア劇場で歌うほどの実績があるのですが。
ほとんどがオリジナル曲ながらカバーは2曲。まずは「アイル・ビー・ゼア(byジャクソン・ファイヴ)」。彼女はサビの"I'll Be There"の部分にシング・アロングをうながすも、けっこう年齢層が高くてシャイな客席はなかなか温まらず。もう1曲は「メルセデス・ベンツ(byジャニス・ジョプリン)」。はずかしながら私はこの曲を知らず、あとから教えていただいたのでした。
MCはフランス語かなと思っていたら終始とてもわかりやすい英語。そして彼女自身の手になる歌詞もすべて英語。一語一語がはっきりしていて、内容がストレートに伝わってくるから嬉しくて。ああふだん観ている来日ミュージシャンたちもこのくらいわかりやすい英語で歌いかつしゃべってくれたらなあと、無茶なわがままを言いたくなる、そんな素敵な一夜でした。
ログインしてコメントを確認・投稿する