■がんばっぺ!お国なまりで自衛隊員、被災地応援
(読売新聞 - 03月29日 11:48)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1550827&media_id=20
実を言えば、私には苦痛に感じる言葉、使って欲しくない言葉がある。
「頑張れ」
この言葉は聴きたくない。
この言葉を発している人達の気持ちは分かるし、有難いとも思う。
しかし、私には苦痛でならない。
私は思う。
本当に頑張りを必要としている人は、もう既にこれ以上頑張れない所まで追い詰められている。
その人に対して「頑張れ」との言葉は、奈落の底へ突き落とす最後の一押しになりかねない。
以前、私が仕事の関係で、肉体的にも精神的にも追い詰められた時、もし、周囲の誰かから「頑張れ」と言われたとしたら、私はためらわずに自殺していただろう。
実際に、追い詰められたあるサラリーマンが、妻から「頑張って」と言われた直後に自殺した例もある。
だから、私は、これ以上頑張る余地が無いほど追い詰められた人に対し、「頑張って」と言う言葉は使って欲しくない。
今回の震災で、仕事も財産も、住む場所も、家族も友人も全て失った人は多いだろう。
これ以上頑張れないほどボロボロになった人も多いだろう。
それらの人々に対し、「頑張って」とは、酷な言葉だと思うのだ。
では、どう言えば良いのか。
私は「大丈夫」だと思う。
私が追い詰められた時、私の相方は「大丈夫、まだやれる」と言った。
もしあの時、彼が「もっと頑張れ」と言ったとしたら、私は今ここには居ないだろう。
「大丈夫、私たちが居るから。」
こう言って支えてくれる人こそ、本当に有難い人だと私は思う。
さて、もう一つ。
このニュースであるが、これには方言を掲げた自衛隊員の写真が添えられている。
「がんばっぺ!みやぎ」
これは良い。
「頑張れ」は時に酷な言葉となり得るが、「がんばっぺ!」は微笑ましく、温かい。
私の両親は山形の人間だが、これは私の故郷である宮城の言葉である。
温かい故郷の言葉だ。
そうだ、みんな、がんばっぺ!
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