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日記一覧

過去の記憶を見ないふりをして、人は生きる。それでいいのか?現在が平穏ならばそれでいいのか?過去の記憶をすべて暴いたうえで、主人公はどうしたのか。それと向き合い、つきあっていくのか、去るのか。この話は、まるで、過去の記憶を締め出して薄氷の平和

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ココイチのカレーを食ってからLiveに行くなんて・・(笑)。セットリストは変化なし。だが、やはりアコギの5メートル以内は無条件で素敵だ。風の中の火のように、これまででベストだった。それは甲斐のせいかオレのせいかわからない。「みんな温もりなげう

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ばらしたい、ほどのネタはない(笑)。新曲を書かなくても構わない。今回はたまたま古い曲が多かっただけかもしれない。しかし、コンセプト「フォーク」っていうのが、まったくわからない。1曲目、「離鐘の音」って、いったい?ラストが「円舞曲」って?「アウ

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アンナカヴァン「氷」
2015年05月16日14:44

「アンナ」と「氷」に反応しないように(笑)。氷に閉ざされて週末を迎えつつある世界。人々は怖れ合い、自閉する。氷は、自然の冷酷さ、人間の冷酷さ、の比喩だ。

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この人の小説はまるっきり感じるところがない。(笑)が、「選考委員とはあなたの幻の小説を読む人だ」というのは、とても共感する。将来性、ではない。今この作品ではなく、ほんとうは何を書きたかったのか、思いがあるか、ということだろう。この人は「職業作

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一昨日、Disc2のインタビューを観ていて気づいた。「らせん階段」をテーマとした、マキタスポーツ主演の「オヤジファイト」に関して。三島有紀子は、堕ちていくこと「こそ」人生だ、と確かに言っていた。これは、やはり、坂口安吾だろう。甲斐はそこは突

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「自分の国は血を流してでも守れ」と叫ぶ人に訊きたい。平和ボケしているからこそ、言えるんじゃないのか?同じ考え方の雑文を読むのは、安心する。でも、これだけ平易に書くためには、かなりの知識があるのだろう、と思う。

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藤沢周「界」
2015年05月04日21:37

ただ若い(と言っても20代じゃあない)女に振り回されているだけのことを、こういうふうに書けるんだな。いや、こういう心境になるために、振り回されているんだろうか。

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以前近くに住んでいた頃、よく散歩した。人気のない、坂の多い、涼しげなところだ。「円山・花街・母の街」の作者は、森昌子の「おかあさん」の作者でもあり、自分の母を思いながらかいたらしい。三善英史の母の唄、ではないのだ。彼の母は芸者ではあったが、

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反知性主義と言えば安倍晋三と橋下徹、というのは短絡に過ぎる。知性なき反知性はない、不寛容すらも寛容するのが真の知性だ、と。論理はそうだが、そこまで筋金入りの「知性主義者」は稀だし、行動でもそれを貫ける人を僕は知らない。知性主義は論理主義とも

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なぜか最近流行っているようだ。河合は父権復興論を唱えていたようだが、それは大日本帝国復活ではない。日本にはもともと「白黒はっきりつける」父権はない。ないからこそ、擬制としての「父権=天皇」制が、明治に人工的に作られた。日本はもともと「母性」

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「東京プリズン」を書いた動機がこれなのだ。戦後の日本は左翼的だった(なぜなら民族主義が一夜にして覆される程度のものであったことを認めたくなかったからだ)から、保守の何たるかがまったくわかっていない、「反左翼」でしかない、哲学など何もない、「

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大森昇蔵「物と心」
2015年04月12日21:13

物と心は分けられないのだということを厳密に、あらゆる角度から検証する、中島義道の師匠の考察。大森の言う「立ち現われ一元論」は「心理−物理」の二元論からは解放されているが、主観−客観の二元論からは十分に解放されていないために、「観念論」と誤解

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財産の利子の方が賃金より多い。資本主義の目指すものは、もともとそれではないか。利子だけで遊んで暮らせる財産を持つこと、それが資本主義社会に生きる者の、資本主義的な最終目標ではないか。資本主義対社会主義の勝負はついたのではない。人は社会主義社

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「悼む人」高良健吾
2015年02月15日20:06

人を悼む、とは何なのか。世界は死で溢れている。誰かが死ぬと、多くの人たちが「冥福を祈る」と言う。では、その中の何人が彼の何を知っているのか。何も知りはしない。「悼む人」は見知らぬ誰かの死を探し、悼む。誰もありがたがらない。胡散臭い目で見る。

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中島が最も好きな小説はカミュの異邦人なのか。似てるんだな。

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書き手は3代にわたる、ホッキョクグマ。言葉を持ったことは、生物としては「退化」だと、文明など、退化した生物である人間の、生存のためのやむを得ない手段だと、彼らは思う。

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中島義道「反<絆>論」
2015年01月10日00:23

最近は飽きられたが、いっとき「絆」という言葉が日本中を席巻した。それは中島が言うように「暴力」だ。大事なもの「家族」と答えたとたんに彼は「まとも」であり、家族?と反応したら、彼は「まともでない」。少数者の繊細な心情を排除するのが日本社会だ。

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多和田葉子「献灯使」
2015年01月04日21:02

何度かの大震災と原発事故の後、鎖国した(させられた)日本。100歳の元気な老人が、まともに歩く体力もない孫、曾孫世代の面倒をみる。人間の種としての終末。この近未来を笑いとばせたらどんなにいいだろう。ディテールのいちいちにリアリティを感じるしか

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島田雅彦「暗黒寓話集」
2015年01月03日21:07

「まだ本気を出していない南武線に対するエールは実は自分自身に向けられているのである。南武線とは私のことに他ならないから」そうか、本気を出してくれ、島田。僕も、そうできるような気がするから。

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