さっき歯医者の待合室で読んだ日経新聞に、「月の満ち欠け」が直木賞候補になったという記事が、載っていた。「まじか?直木賞?知らないな。いらない」って気分だろうな。「佐藤正午がもっとも「らしくない」作品で名を残す?勘弁してくれ」
登場人物は勝手に動くから自分では制御出来ないフィクションにメッセージを入れ込むことは出来ない村上の小説の面白さはここから来るのだろう。だから誰も、いや本人も自分を、真似できない。
タンゴとラテンアメリカの内戦と弾圧を背景に、復讐に生きる人々の物語。この人の小説でつまらないものはない。面白い。読みごたえのある物語だが、こういう復讐劇でいつも解せないことは、「復讐された相手の復讐がまた起きるだだろう、正義は主体を変えれば
フランスでイスラム同胞団の大統領が誕生し、イスラム教がフランスを席巻する、というフィクション。「服従」こそが幸福なのだ、というテーゼは特に新しくない。ありふれている。イスラムにおいては、女性は男性に服従し、男性は神に服従する。黄昏る西欧文明
レッドシューターを結構唄っている客が多くて、ちょっとびっくりしたかい、甲斐。ここまで来る客の多くは、全部知ってるんだよ。わかってるだろ?ブルーレターは、やはりいい。美しいメロデイー、鮮烈な言葉。ボブが真っ先に気に入った曲だ。何度聴いても色褪