この人の書いたものは何冊か読んだ。なるほどな、やっぱりな、と思う。ええ!じゃないから面白いのだ。つまり、有事には自衛隊は米軍の指揮下に入る。指揮権はアメリカにある。アメリカは日本を基地として他国を攻撃出来る。(イラクすら、それを拒否した)昨
「無垢の領域」があまりによかったので、最新作を読んだが、これはまったくリアルじゃない。物語としても、影山博人がどうのし上がったか、がまったく書かれない。それを狙ったんだろうが、こういう話はオレは好きじゃない、な。余技、かな。
タイトルから素晴らしい。藤沢周に「紫の領域」というのがあるが、それ以上にナイスタイトル。だいたい「無垢」と「領域」というのは、まったく相容れない言葉だ。そのように、相容れないものを抱え込み、流される者たち。この物語には、強烈な自分を持った者
恥ずかしながら、初めて古井由吉を読んだ。本好きたるもの読まなきゃね、の一人だろう。が、オレにはうまく理解出来なかったし、感覚的な共感も感じなかった。やれやれ。