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2015年07月03日02:11

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本編と本編の間で生きている

かわそこにながらうスチール缶のペプシは
ぬるまぬるまのぬるめの流れにその
へしゃげた形状を自ら愉しむようにそうそれはまるで(ある種の諧謔を込めて)
「ワタシは形状記憶喪失合金なのでございます」



言っているふうな



いつから沈んでいるのか



知っているもの応えてくれるのも色の禿げ具合褪せ具合のみで

太陽の嘲笑いをやり過ごし
瀬を早み

鋼鉄の独特の冷たさの中に閉じこもった闇 を

「……所詮本体はこのウツロなのです」



悲しんでいるような

ドジョウのテナント物件

鋼鉄をへしゃがせたのは
きっと自転車二人乗り

鋼鉄をへしゃがせたのは
きっと自転車二人乗り

「見てな」と言って力自慢した
若い男の所業だろふ

若い男の所業だろう
欄干から投げ捨てた
欄干から時速20kmで投げ捨てた
所業だろうよ

ペプシは今思っているのです

かわそこに赤白蒼の混交
そはかのえうろぴあの掲ぐ「自由平等博愛」
その塊たるワタシいやさ
いやその魂たるワタシ
魚の住処に落ち着いたとしてもきっと
ワタシ自身をこさえた工場の手は
同じ価値観を共有していた に違いない

失われた形状
その記憶

追憶

岩にせかされて……


*****

ここまでCMの映像

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