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日記一覧
- １月号「短歌人」掲載歌＆良いお年を
- 2018年12月27日21:13
犬の耳愚直なる日輪はなほ浮かびをり渋谷スクランブル交差点上空人間の地はあらはれて寝たきりの父に喧嘩を売る文化の日犬の耳（ドッグイヤー）も付箋も嫌ひ えんぴつの斜線をしやつと上片隅にアーレントを地下の和室に説くひとのはだかの足
- １２月東京歌会
- 2018年12月25日19:30
昨日は短歌人１２月東京歌会でした。毎年、１２月の東京歌会は題詠で、今回は「動物を詠む」。詠草５３首、欠席５名。拙詠は…ゆきずりの子猫を抱けば潤みたり哺乳類なるわれの胸乳は作者は女性だろう、妊娠している時はこういうこともあるのだろうという前提
- 原戸籍
- 2018年12月20日21:14
改製原戸籍苦心しあつめわづかなる母の遺産の相続したり 小池光（「短歌人」２０１８．１１）という一首で詠まれていた「原戸籍」を、僕もこのところ、亡くなった母について集める作業をしたのだった。小池さんのお母さまが亡くなられて２ヶ月後ぐらいに僕
- 悼・関政明さん
- 2018年12月19日08:04
かつて関政明さんより歌集をいただき、御礼と感想を記したお手紙をさしあげましたら、絵画のカードや作品集をいただいたことがありました。どうしておられるだろう、とふと思って検索してみましたら訃報が掲載されていました…… ご冥福をお祈り申しあげます
- 「短歌人」の誌面より（１２７）
- 2018年12月16日20:29
２０１８年１２月号より。わたしなら花にすぎない羨まれ踏みにじられる花にすぎない 阿部久美…初句「わたしなら」の「なら」の一語でチャーミングな一首になった歌だ。もし初句が「わたくしは」とかいうのだったら、それほどの印象を残さなかったのでは
- シースルーと十円玉
- 2018年12月15日19:29
１２月７日の「日々のクオリア」（＊）は平岡直子さんの担当の日で、「シャツの胸に十円玉が透けている日差しの中であなたは使う」（相田奈緒）という一首が引かれていた。平岡さんのコメントは当該サイトの記事をごらんください。（＊）https://sunagoya.com
- 討ち入りの志士は梯子を外される
- 2018年12月14日20:40
世紀が変わってほどなくの頃であったか、当時の某職場で大リストラの嵐が吹き荒れ、労働組合のなかったその職場はひとたまりもなかった…、というようなことがあって、やはりこういう時に組合がないのはいかんよという話になり、組合を作り、そうしてわたくし
- カーペンターズのリチャード・カーペンター（＠「５時に夢中！」）
- 2018年12月11日19:33
さきほど、「５時に夢中！」（東京ＭＸテレビ）に、あのカーペンターズのリチャード・カーペンターさんがゲストで出演されました。https://www.youtube.com/watch?v=ZTo8SB_IlDI上記録画の５：１８−５：３５。（画面左上に時刻表示あり）司会のふかわりょう
- 町田康の古典講義（１７日午後３時まで）
- 2018年12月09日18:36
ちょっと遅くなりましたが、１０月２１日にＮＨＫラジオ第２で放送された「町田康の古典講義」（１時間）がネット上で聴けます。１２月１７日午後３時まで。古典を楽しく読む術を語っておられます。「私度僧」って何だって言うと、「インディーズ系の僧侶」っ
- たまには俳句を（４７）
- 2018年12月08日19:06
軍服はみな丸眼鏡レノンの忌 中村誠示一億が浮かれし日なり開戦日 小林恕水初雪と初恋一字違ひなる 神戸千寛仲なほりするなするなと鵙が啼（な）く 浜田武哲山眠るわたしも眠る山の中 菱田悦子１句目：読売俳壇２０１０．１．１１２
- １５首＋１首
- 2018年12月06日19:17
ダリごつこダリごつこして遊びをり八月のうしみつどきの柱時計は宇宙語を話すとのたまふ姉さまのブログはけふも「愛」の安売り薙ぎ倒してやるぜ斎藤の歌ぐらゐ、と宣（の）りし男のその後を知らず軍港をながめつつゆくウォーキングうみは（こ
- 印象に残った歌の記録（２６）
- 2018年12月05日18:53
＊以下すべてｍｉｘｉ掲載稿からの抜粋（一部補正あり）です。印象に残った歌の記録（２５）は２０１８年９月８日の日記（※）をごらんください。（※）https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1968246334&owner_id=20556102をととひも讃へて見つめあつたのにあぢ
- 「仏法に近代ということはありません」
- 2018年12月03日09:10
昨日（２０１８．１２．２）の東京新聞は、読書欄に鈴掛真さんの『ゲイだけど質問ある？』（講談社）が大きく取り上げられ、歌壇の佐佐木幸綱選月間賞では野上卓さんの作品が、俳壇の小澤實選月間賞でも同じく野上卓さんの作品が掲載されていて、“短歌人祭り
- 自我の軸、世界の軸
- 2018年11月28日07:42
自我の軸、世界の軸 斎藤 寛阿木津英「日本語のうたとアメリカナイゼーション」（砂子屋書房サイト・月のコラム、２０１８・９）は印象深い文章だった。「人工的に東京界隈の言葉を標準として作られてきた近々百年程
- １２月号「短歌人」掲載歌
- 2018年11月26日20:24
堪忍袋稱名寺の池の辺に座し「短歌人」十月号をつらつらと読む溜めて溜めてなほまだ入（はひ）るおほきさに成長を遂ぐわが堪忍袋緒が切れたら、さあどうなるか 八割方膨らんで来た大堪忍袋出たのは音、ではなく煙 十二歳のわれの作りし５球ス
- 佐山みはるさんのブログより
- 2018年11月25日08:19
佐山みはるさんはどうしているだろう、たしかブログがあった…、と思って訪ねてみましたら、下記のような記事がありました。https://sayamamiharu.hatenablog.com/entry/2018/10/29/000000コメント欄がないのでメッセージをお送りできないのですが、おだいじ
- 「短歌人」の誌面より（１２６）
- 2018年11月23日20:49
２０１８年１１月号より。聖書読まぬカトリックはも口尖らせいとも暢気に人を罵る 宮田長洋…一読苦笑してしまった。宮田さんの「火のごとく」７首の１首目。一連の他の歌から了解されるように、宮田さんはプロテスタント系のキリスト教に信を置かれてい
- 永続する良き時代の到来？？
- 2018年11月22日13:34
こんどの短歌人東京歌会（１１月２５日）の後の研究会は、「佐藤佐太郎」についてのミニシンポジウムが予定されている。そう言えば、１回だけ、小エッセイで佐太郎の一首を引いたことがあった、と思い出した。「短歌人」２０１５年３月号「三角點」欄に載せて
- こんな提案もしていました。
- 2018年11月15日09:09
今使っているパソコンが時々あやしい状態になり始め、こやつは先代より短命かも知れぬと思って、中に入っているファイルで要バックアップのものがないかどうか点検している。それで、さかのぼって過去のファイル群を見ているのだが、ああそうだ、こんなことを
- 現代詩のブラックホール
- 2018年11月09日18:42
先日の東京新聞のコラム「大波小波」（２０１８．１０．２０夕刊、統合版地域は翌日？）に「忠」氏が「忘れられた少年詩人」という文章を書かれていた。１９６８年頃、「現代詩手帖」の投稿欄に作品が毎回掲載され、賞も獲得した帷子耀（かたびら・あき）とい
- 新聞歌壇より（９５）
- 2018年11月07日08:50
球形の空気をつくり縄跳びの少女は夏に卵黄となる 岩間啓二…日経２０１８．９．１。一読、「少女死するまで炎天の繩跳びのみづからの圓驅けぬけられぬ」（�猖榾�雄）を想起させる歌だ。�猖椶気鵝△修譴呂△鵑泙蠅文世い茲Δ任靴腓Α�縄跳びの少女が作っ
- 笠井誠一展、独立展、二紀展
- 2018年11月03日18:53
東京の練馬区立美術館で笠井誠一展を観てきた。（＊）（＊）https://www.neribun.or.jp/event/detail_m.cgi?id=201806301530346711静物画を描かれる方だが、一見写実のように見えて写実ではない、という微妙なところを狙って表現されてきた方なのだろう、とい
- グリーフ・ケア
- 2018年11月02日03:38
父は週一回、看護師さんに泣かされている。「グリーフ・ケア」というのだそうだ。妻を亡くした悲しみの感情をずーっと引きずっていては生きてゆけない。それで、悲しみを抑圧してしまうようになる。が、それがかえって良くないのだそうで、週一回、聖ヨゼフ訪
- 「短歌人」の誌面より（１２５）
- 2018年10月30日20:17
２０１８年１０月号より。帰路耳の穴のごとくにつづく見ゆ眠りのなかに得たる俯瞰に 内山晶太…「乾電池」１５首の２首目。「眠りのなかに…」だから夢の記録としての歌だ。夢の記録なら何でも言えるだろうと言えばそうなのだが、ユニークな夢なので、つ
- ［付記あり］１１月号「短歌人」掲載歌
- 2018年10月28日09:43
種八月のみんみん蟬の合唱に嘴太鴉のテノール応ふ７石のトランジスターラジオより種売る人の種を売るこゑ詩を宿す種のひとつぶ受け取りぬ名曲喫茶「麦」の一隅わたくしの体積の分の空間を占めつつじつと臥してゐる朝そのむかし大いに宣伝
- マイナスの領収書
- 2018年10月25日06:13
父は歯科の治療を受けている。と言っても、歯医者さんへ出かけるのは困難な状態なので、神奈川歯科大病院の訪問治療のお世話になっている。さすが歯科大と言うべきなのだろうが、歯医者さんの器材一式持ってきました、みたいな相当な量の道具や薬などを持って
- 十三夜
- 2018年10月22日19:46
昨日（2018.10.21）が十三夜だった。が、旧暦と実際の月齢はずれることが多いようで、今夜が月齢13.0の“天文学上の十三夜”である。昨日は月を愛でることをコロッと忘れていたので、今夜、さきほど、ウチのベランダからお酒などいただきつつ“天文学上の十三
- 近未来の〈労働〉……〈遊び〉と〈仕事〉の境界の曖昧化？
- 2018年10月20日20:00
過日、宮前忠夫『企業別組合は日本の「トロイの木馬」』（本の泉社、２０１７年）を読んだ。mixiおよびfacebookの記事ではほとんど触れてこなかったが、戦後〜現在の日本の労働組合の組織形態はこれでよいのか、すなわち（海員組合など一部の例外を除いて）企
- 「師を語る〜鬼房と兜太」
- 2018年10月15日21:04
文化講演会（ＮＨＫラジオ第２、２０１８．１０．７放送）「師を語る〜鬼房と兜太」高野ムツオ、田中亜美。聞きたいと思った番組でしたが、聞きのがしてしまいました。ラジコのタイムフリーで聞こうと思ったら、この番組は配信していない、というような表示が
