三波春夫、村田英雄、フランク永井、菅原洋一の四名を取り上げた番組「昭和を震わせた「奇跡の歌声」3時間スペシャル」が放送されました。
青空を突き破るような快活な歌声: 三波春夫
男の生きざまそのものの骨太な歌声:村田英雄
囁くようなムード漂う甘い歌声: フランク永井
甘く優しい気品のある大人の歌声: 菅原洋一
「昭和歌謡の最盛期、私たちの耳に忘れられない歌声で魅力を届けてくれた4人。それぞれに個性豊かな魅惑の声色で、時代を超えた今もその輝きは褪せることはありません。その歌声で聴衆の心を打ち震わせる感動を届け、昭和を輝かしい時代へと導いた4人」という紹介です。
このブログでは、藤田まこと、吉田正、松尾和子、青江三奈、橋幸夫と取り上げてきましたが、ついに、フランク永井が登場です。
三波春夫についてはデビュー百年ということから多くの番組が組まれて、紹介がありました。村田英雄についても、三波に連動した形で取り上げられ、今回の番組でも、相当にエピソードはダブっている観は否めませんでしたが、局の言うように、戦後昭和歌謡を代表する歌手であることは揺らぎません。春日八郎、三橋美智也を含めば完成ですかね。
菅原洋一は今年五月にお亡くなりになったばかりで、今回の偉人伝はいいタイミングでした。
さて、フランク永井ですが、まぁ、取り上げてくれただけで素晴らしいことです。フランク永井については、今までテレビで残っている映像は少なく、しかも時代の制限から「魅惑に低音」が当時のテレビの放送音域に合わずに、いい声が減じらて不満だと散々言ってきました。
しかし、この偉人伝は、テレビ朝日であるゆえに残存映像も少ないせいか、音声記録からの歌唱映像が多く使用されいて、幸いにも歌唱は、すばらしくよく再現されています。放送がデジタルになってからは再現音声についてはリアルです。
テレビ朝日にフランク永井の映像はあまり残っていないのでしょうね。ただ、毎回こうした機会に流してくださる初期の「有楽町で逢いましょう」の映像は貴重です。「君恋し」でレコード大賞を受賞した年の1961年10月13日放送の「天と母の記録/心に生きた1000曲吉田正・喜代子」からのものです。
三波春夫のシーンでは彼のすべてが注ぎ込まれているという「元禄名槍譜俵星玄蕃」は全編紹介されました。フランク永井の映像も、代表曲として「有楽町で逢いましょう」「君恋し」「おまえに」のいずれか(テレビ朝日にはあるはず)を流して欲しかったです。ちなみに、村田英雄の「王将」「人生劇場」は代表曲ですが、すべてが入り込んでいるように思える曲は「度胸千両入り無法松の一生」でしょうか、大好きな曲です。
フランク永井の履歴についてのエピソードの取り上げ方は、他の歌手の分と比較してちょっと短めで、それでもポイントはそれなりに押さえられていたように思います。恩師吉田正が現代で言うところの都会派ムード歌謡を実現するためにフランク永井を見出した下り。正し再現映像はあまりよろしくない。恩師とフランク永井の関係の映し方は今後の改正を言いたいです。
松尾和子を発見する。「おまえに」を複数回吹き込むくだりは、いい取り上げ方をしていました。証言者に、小林孝正(フランク永井の元担当ディレクター)、白井伸幸(フランク永井と親交、元レコード会社制作本部長)、小西良太郎(音楽プロデューサー)をあててリアルな話を聞かせてくれました。
過去の番組収録時に残された貴重がものですね。白井さんは、フランク永井歌コンクールで長く審査委員長をされていました。何度かお話をさせていただいただけに、懐かしく思いました。
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