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2026年04月27日15:45

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BS朝日「ザ・偉人伝」で恩師吉田正を再び

 4月26日に「吉田正・遠藤実・船村徹・岩谷時子」が取り上げられました。昨年末にも同番組は「吉田正・弦哲也」をやっています。そして3月には「八代亜紀・青江三奈・松尾和子」が特集されたばかりです。今回は何と3時間の長丁場。
 「吉田正・遠藤実・船村徹・岩谷時子」は以前にも紹介されていますが、毎回新たなエピソードを盛り込んで作られていて、飽きさせずに全編楽しく観させていただきました。
 吉田正が紹介されるということは、当然フランク永井が登場します。そのあたりのからみの紹介は、今回はどうなされるのだろうというのがポイントでした。
 吉田正は、それぞれ独特の個性をもつ偉人の紹介の最後でした。作詞家岩谷時子のくだりでは、今回は珍しくフランク永井の「おまえに」がちゃんと取り上げられていたのがうれしく思いました。岩谷は実に手広く詞を提供していて、それぞれ大ヒットを記録しています。それゆえかどうかは分かりませんが、吉田正、フランク永井にまで紹介が及ぶことはなかなか少なく、いつも残念がっていました。
 フランク永井側からみれば「おまえに」は欠かせない代表曲の一つです。「妻を恋うる唄」「たった一度の愛の言葉」や歌謡組曲「慕情」なども欠かせない方です。
 船村徹、遠藤実という偉人は日本の昭和歌謡界のトップで走った方です。服部良一、古賀政男と並び吉田正を含めて、この五人衆が日本人の心を癒してくれました。こうした方々が存在していたことで、労働の苦しみ、失恋の悲しさがどれほど救われたことでしょう。船村や吉田は大衆のための歌ということを常に念頭に置いていました。自分はやがて忘れ去られる時が来る。だが、こころの片隅に残り、歌い継がれるメロディーとなって長く愛されるならいいのだと。
 こうした偉人は等しく人生の大きな苦難を乗り越えてきています。戦禍と貧困。皆が何らかの形で接しているのだが、その理不尽さから多くは自らの気持ちを歪ませます。それを逃げずに真正面から受け止め、人としての誇りを忘れずに、目の前の困難に立ち向かうことで切り開いてきたこと。作品の背景にそれがあり、メロディーに現れ、それが人のこころを響かせるのだということが教えられます。
 亡くなってから久しくとも、残された名曲は少しも色あせしていない。
 三田明は「フランク永井のようなムードあるジャズ風の曲が欲しい」と恩師にねだり「赤毛のおんな」(千家和也作詞)を書いてもらったエピソードは、今年「武田鉄矢の昭和は輝いていた」に登場したときに話されていました。今回も取り上げられていたのが印象的でした。三田は吉田学校の現役歌手でで、恩師を語る欠かせない人になっています。
 船村徹の内弟子から歌手になった鳥羽一郎。良い男だった。最近、息子たちが活躍している。恩師船村がコロンビアを退社し、心新に二代目を名乗り、演歌巡礼の旅にでる。並知れぬ村や町、刑務所を慰問する。そのとき欠かすことなく歌ったという歌を鳥羽が歌うのだが、この歌唱はお見事、聴く人の胸に響く。たいへん印象的でした。
 村上弘明のかたりがしみじみとする、飽きさせない三時間でした。
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