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2026年03月08日11:07

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フランク永井名曲セレクション in BS朝日「人生歌がある」

 3月7日BS朝日の人気番組「人生歌がある」で、3月生まれの歌手による名曲セレクションが放送されました。3月18日がフランク永井の生誕の日であることを知るファンが多く、取り上げられるだろうと大きな期待を持ちました。
 朝読む新聞のテレビ番組紹介では分かりませんでしたが、NETでは番組紹介に「日本のポップス史に残る沢山の名曲を世に送り出した女性作詞家の草分け的存在!岩谷時子、ペドロ&カプリシャスの2代目ボーカルとしてデビュー!昭和53年ソロに転向。精力的なライブ活動を続け、ライブの女王と呼ばれる高橋真梨子、“低音の魅力”で戦後のムード歌謡を代表する歌手!フランク永井、昨年デビュー60周年を迎えた歌謡界のトップランナー!五木ひろし、数々のヒット曲は今も日本中で唄い継がれ、昭和の歌謡界をリードした大御所!島倉千代子といった5人を取り上げて、それぞれの代表曲をお届けします」と紹介されていました。
 当日は朝早くから大大ファンでいつも彼ならではの貴重な情報を教えてくださるAさんから連絡をいただきました。ありがとうございます。
 番組「人生歌がある」は毎回多彩な歌手陣が出演し、オリジナル曲だけでなくカバーも丁寧に紹介してくれる、優れた構成で知られています。歌謡曲、演歌となるとぶつ切りが多かったのですが、この番組では作詞家、作曲家、歌手といった曲、歌の作り手の精神と歌唱を大事にして、歌は全編を必ず流します。
 番組では定期的に「トリビュート・コーナー」を設けていました。その名の通り、著名な作詞家、作曲家、歌手の作品を出演者がカバーで歌うものです。歌手はカバーといえども、最後までちゃんと歌わねばならず、気合が入ります。敬意を失するおざなりは許されません。
 カバーは歌手の実力が正直に出ます。歌手の傾向にあっていれば光り輝き、視聴者に不思議な感動を与えます。カバーは向き、不向き、合う、合わないがあり、努力の結果が実らないケースもしばしばあります。しかし、当日の番組は過去の番組のなかからの、若手先鋭の辰巳ゆうとがいうように、歌ってみて初めて難しさを感じるようです。
 フランク永井の歌はちょっと聴いただけでは、誰にでもすぐに歌え、マネできそうですが、やってみて誰もがわかる、実際の歌唱の難しさ。多くの歌手の多くの曲を聴いてきましたが、聴いていてなかなかうなずけないのが多いのが実際です。だが、今回の番組での挑戦者のカバーはいい線をいっていたと感じました。
 『霧子のタンゴ』(フランク永井)山川豊
 『東京ナイト・クラブ』(フランク永井&松尾和子)チェリッシュ
 『おまえに』(フランク永井)角川博
 『有楽町で逢いましょう』(フランク永井)大月みやこ&美川憲一
 山川豊はご自身が素晴らしい低音の響きを持っています。だが、同時に彼の個性でもある高音が悪さをします。難曲「霧子のタンゴ」を低音部も高音部も高度に抑えて、最後までいい感じでした。
 同じなのは美川憲一です。彼は高音部にときどき自信のなさを出すのが難点なのですが「有楽町で逢いましょう」ではそこの制御ができていました。大月みやこは2008年に発売されたオムニバス「有楽町で逢いましょう」(CD)での11人のカバー歌手の一人です。
 角川博はひととき美空ひばりの歌マネを見事にやって驚かせた経験者です。音、声、ポイントごとでのメリハリはちゃんとコントロールしていました。彼は自分は歌マネ芸人ではない、本業は歌手なのだ、歌手として生きていくと宣言して、歌マネ的なことはやらなくなりました。五木ひろしもそうでした。
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