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2026年02月15日18:03

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「フランク永井メロディー」テレ東「にっぽんの歌」で2曲放送

 2月11日BSテレ東の歌番組で「ロマンただよう霧の歌」特集が組まれました。そこで「フランク永井メロディー」コーナーが流れたました。司会は日本歌手協会の理事合田道人。
 テレ東が1985年3月25日に放送した「にっぽんの歌」。そこでフランク永井が歌った「夜霧に消えたチャコ」(1959)「夜霧の第二国道」(1957)の2曲をつないだものです。
 現代の歌謡界では言っても信じられないことでしょうが、フランク永井がデビューして活躍した時代には、歌で「夜霧」といえばフランク永井でした。「魅惑の低音」という言葉がフランク永井の独占的なキャッチ・コピーであったのと並ぶものです。
 「夜霧」は対抗でテイチクから石原裕次郎が「夜霧よ今夜も有難う」(1967)を出してヒットし、人気の声があがり、裕次郎に譲るようになったのです。これはやむを得ない現象でした。
 「魅惑の低音」にしても「夜霧」にしても他のレコード会社にしてみれば、フランク永井の独占は許せない。ということで、世界的な大ヒットの映画「カサブランカ」(1942)の日本語版をと日活が裕次郎と浅丘ルリ子を主演で作ったのが「夜霧よ今夜も有難う」だ。裕次郎は前年に奇才浜口庫之助とバーで初めて会った時に、自分への歌の作成を依頼していました。浜口渾身の作品を裕次郎は、例のラフで男の匂いをもつ甘い低音で歌い成功しました。日活はこれを映画化し主題歌で採用したのです。
 結局、裕次郎人気にはフランク永井といえどもかなわず、いつの間にか「夜霧」といえば、裕次郎のこの曲を誰もが最初に浮かべるに至ったわけです。
 さて、フランク永井が「夜霧」を我が物にしたのは言うまでもなく「夜霧の第二国道」です。1957年暮れの「有楽町で逢いましょう」が、誰もが予想しえないほどの大人気を呼んだのですが、これに連動するような形で、フランク永井がデビュー以来歌った曲に注目が集まり「場末のペット吹き」「東京午前三時」「夜霧の第二国道」「羽田発7時50分」が飛ぶように売れました。
 「夜霧に消えたチャコ」の作詞は第二国道と同じ宮川哲夫。宮川の詞の卓越さは「公園の手品師」でおなじみです。彼の書く詞はひとことひとことに強烈な映像が付きまといます。これに曲を付けたのが奇才渡久地政信。渡久地はビクターで歌手デビューしたが売れず、追い出されるようにキングへ移籍します。彼の根性を爆発させたのは春日八郎が歌った「お富さん」や津村謙「香港帰りのリル」。
 渡久地はビクターに戻ります。待っていたフランク永井の恩師吉田正は「フランクに書いてみないか」と言って実現したのが「俺は淋しいんだ」(佐伯孝夫作詞)です。この後に大ヒットを見せたのが「夜霧に消えたチャコ」。オレの好きな酒場のチャコは黙って姿を消していく、というオレの切なさを歌にしたものだが、フランク永井の歌はいい。スローテンポで語るように歌われる。現代の世界では見向きもしないかもしれないが、当時フランク永井は見事に表現した。レコード大賞作曲家賞・歌唱賞を受賞しているのです。
 当日「ロマンただよう霧の歌」では、下記のような歌が紹介されました。

「霧の出船」五木ひろし/「桑港のチャイナ街」渡辺はま子/「霧にむせぶ夜」黒木憲/
「キャンプ小唄」藤山一郎/「夕日は落ちて」豆千代/「霧よ雲よ峰よ」三鷹淳/
「琵琶湖周航の歌」加藤登紀子/「夏の思い出」芹洋子/「城ヶ島の雨」倍賞千恵子/
「長崎の夜はむらさき」瀬川瑛子/「長崎の女」春日八郎/「港シャンソン」岡晴夫/
「未練の波止場」松山恵子/「夜霧のブルース」ディック・ミネ/
「恍惚のブルース」青江三奈/「京都の夜」愛田健二/「東京の灯よいつまでも」新川二朗/
「新潟ブルース」美川憲一/「肱川あらし」伍代夏子/「哀愁波止場」田川寿美/
「ヘッドライト」新沼謙治/「霧の中の少女」久保浩/「哀愁の街に霧が降る」山田真二/
「夜霧に消えたチャコ」フランク永井/「夜霧の第二国道」フランク永井/
「夜霧の空の終着港」和田弘とマヒナスターズ/「夜霧の滑走路」三船浩/
「モンテカルロで乾杯」庄野真代/「上海帰りのリル」曽根史朗

 フランク永井の映像は彼が舞台を降りる1985年のものです。往年の声の響きがそうとうなくなってきています。あの低音の楽器のようなのどと声。この衰えが彼自身の歌手人生、生命をそいだようにも聴こえて、複雑な気持ちが呼び起された番組でした。

 では、フランク永井が「霧」にまつわって歌った曲はどんなのがあるのか。
 フランク永井データブックを紐解けば、下記のような感じです。(あまり聞いたことがない曲があります。それは他の歌手が歌い、フランク永井のアルバムにはいっているものかも知りません。明らかに他の歌手とわかっているのは省きました)。
 夜霧に消えたチャコ/夜霧に濡れて/夜霧の男/夜霧の十字路/夜霧の巡視船/夜霧の第二国道/
 夜霧の南京街/夜霧よ今夜も有難う/夜霧のブルース
 霧子のタンゴ/霧子のタンゴパート�供審垢縫�リが降る頃/霧の東京五番街/霧笛の道/
 霧の中のコンガ/霧の夜の慕情/霧雨/霧に濡れた恋/霧笛の道/霧の郵便飛行/
 霧の札幌飛行場/霧/泣くな霧笛よ灯台よ/霧の中の男
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