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2025年10月27日14:15

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J:COM BS「三波春夫 長編歌謡浪曲を歌い継ぐ若手歌手達」

 三波春夫の長編歌謡浪曲については、何度もブログで取り上げています。それは、私が三波春夫と彼が昭和歌謡史で開拓した長編歌謡浪曲が好きなためですが、同時に、昭和歌謡の後継者として若手歌手がこの分野で広がっていることが「うらやましい」からです。つまり、昭和歌謡の一角に輝く歴史を残したフランク永井の「後継者」がなかなか出てこないために、三波春夫がうらやましいからです。
 10月19日、J:COM BS三波春夫長編歌謡浪曲を歌い継ぐ若手歌手達が放送されました。出演は、辰巳ゆうと、徳永ゆうき、二見颯一、大滝ヒカル、羽山みずきで、司会進行は三波美夕紀。三波春夫の財産を守るとともに、積極的に後継者の指導をされていることに、娘三波美夕紀には頭が下がります。
 三波春夫は偉大なる歌手でしたが、同時に大変な研究家でした。日本の歌謡史について、文献は手元になく忘れてしまいましたが、広く深く語っておりました。同時に、長編歌謡で取り上げているテーマの元になっている歴史的なドラマのエピソードを徹底的に調べ上げています。
 長編歌謡浪曲を自分にぴったりのテーマだと心に誓い、作詞作曲をほとんど一手に実現しています。さすがに浪曲の一人者であっただけに、聴かせる物語のポイントをしっかり立てています。どこで、どの点を聴かせ、うならせ、心に残させるかをつかみ、自ら演じ切っています。
 歌謡曲部分と、浪曲部分、セリフ部分を巧みに配置しています。長編歌謡浪曲は十数分から二十分台にわたります。出演する人物を一人で演じ分けます。欠かせないのは歌唱の安定感、特に活舌です。高音域だけではなく、セリフ部分、低音の部分について、一音一音ひとことも漏らさず、聴衆の耳に届かせます。三波春夫の活舌に匹敵するかどうかは別にして、活舌では藤山一郎がおりますが、彼に優るとも劣りません。
 三波春夫はこれを見事にやりとげた昭和歌謡史の稀代の歌手です。私の好きなフランク永井について、ひとこと添えます。フランク永井は歌謡曲の分野が違いますが、歌唱を聴き耳を立てて聴けば、活舌は類を見ないほど素晴らしいものです。
 さて、当日の番組では、先に紹介した若手歌手が長編歌謡浪曲にいどんだわけですが、辰巳ゆうとはダントツのできでした。彼は三山ひろし(この番組には出ませんでしたが、市川由紀乃、椎名佐千子らとともに、長編歌謡浪曲に挑んだ初期の歌手)や山内惠介と並んで、この分野の後継者を代表しています。ここで名を紹介した以外にも幾人かトライしています。しかし、安定性、スタミナ、歌唱力にまだ勉強不足を感じます。
 浪曲そのものについては、まだ引退したとはいえ現役の声をときどき聴かせてくれる二葉百合子がいます。発声練習を今も欠かせないと言うだけあって、鍛え抜かれた彼女の声は歌手の見本です。彼女には坂本冬美ら何人かの女性歌手が弟子入りしています。そのことからそうしたお弟子さんたちも、双葉の歌を歌っています。また、長編歌謡浪曲を試みている人もいます。
 後継者のいる歌手は幸せだと思います。これに関連して、最近テレビにも登場したのは、二代目橋幸夫yH2というのだそうです。橋幸夫が後年属した事務所はテレビ販売で名を売っている夢グループで、みずからCMに出演する石田社長が顔も知られています。石田が橋の後継者ということで、選び抜いたのが現在の三人によるyH2。
 さらに、連想的に取り上げたいのは、これも昭和歌謡の歴史に残る名4人コーラスダークダックスの後継コーラスBlueBirds。先日テレビ番組で、素晴らしい四人のコーラスを聴きました。




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