6月11日、ビクターサイトからランク永井「魅惑の低音」第11集デラックスが、新たにリリースされました。
昨年末までに、第10集まで提供されていましたが、この度第11集が追加されました。しかも、デラックスということで19曲収納です。オリジナル盤は8曲ですので、追加曲として11曲は何とも素晴らしいビクターさんからのサービスです。
フランク永井のモノラル版の初期アルバム「魅惑の低音」は、1958(S33)に発売され大人気を得て、1964年まで第14集まで発売されました。「魅惑の低音」のキャッチフレーズは、そのまま誰も追随できないものでフランク永井の独占でした。とどまるところを知らず「魅惑の低音傑作集」「ステレオ魅惑の低音傑作集」「魅惑の低音傑作集VOL2」「魅惑の低音アルバム」と次々にシリーズ化されました。しかし、世はモノラルからステレオに急速に移り「ステレオ・ハイライト」シリーズにひきつがれます。
「魅惑の低音」シリーズでは毎回シングル盤では発売されていない曲が2〜6曲ほど含まれているのがポイントでした。最終的に45曲ありました。さらにサブスクでは、オリジナル盤にない曲をいままで、第1集、第8集、そして今回の第11集で「デラックス盤」として、それぞれ12、13、11曲が追加されています。第1集では、オリジナル曲自身が1958年発売のアルバム「ラブ・レター」と同様なフランク永井自身が自分の曲を紹介する形での秘蔵曲となっています。ビクターさんでは、現在ではありがたがらないが貴重なアルバムをデジタル復刻するにあたり、さまざまな工夫をこしらえて提供しています。
以下に第1集、第8集、第11集の収曲リストを紹介します。*印が追加曲です。
●第1集
01 有楽町で逢いましょう(セリフ入り)/02 夜霧の第二国道(セリフ入り
03 羽田発7時50分(セリフ入り)/04 東京午前三時(セリフ入り)
05 13,800円(セリフ入り)/06 公園の手品師(セリフ入り)
07 場末のペット吹き(セリフ入り)/08 街角のギター(セリフ入り)
09 からっ風の唄(セリフ入り)/10 たそがれ酒場(セリフ入り)
11 夢がやたらに見たいのさ*/12 たそがれシャンソン*/13 霧の中の男*
14 花売り娘とギター弾き*/15 霧笛の町*/16 昭和炭坑節*/17 哀愁ギター*
18 ひとり暮しの港町*/19 泣くなサキソフォン*/20 夜行列車*
21 雨のメリケン波止場*/22 追憶の女{おもいでのひと}*
●第8集
01 大阪野郎/02 北風の中を俺はゆく/03 酒場のひとり言/04 泣いちゃった
05 小雨の三叉路/06 東京カチート/07 ひとときの別れ/08 あの娘のいない酒場
09 赤い夕陽/10 星になりたい*/11 初恋ぼんぼん*/12 フランス航路*
13 山のホテル*/14 海峡に泣く*/15 めぐり逢い*/16 街角*/
17 アーケード・ブルース*/18 シャンソン・ド・東京*/19 霧の中のコンガ*
20 虹の橋を渡るのさ*/21 二人のロードショー*/22 東京の子守唄*
●第11集
01 流れの雲に/02 強くなる男/03 悲愁/04 むせび泣く渚/05 悲しみは消えない
06 別れのフラメンコ/07 街に霧が降る頃/08 初恋の詩/09 恋の近道*/10 霧雨*
11 殺し文句*/12 白いバラ*/13 夜*/14 モスクワの夜は更けて*/15 黒い瞳*
16 紫の雲の彼方に*/17 ひとりぼっちの唄*/18 たそがれのビギン*/19 母なる港*
いずれの曲も聴いて飽きません。「追憶の女」は「おもいでのひと」と読むのですが、フランク永井は他人には読まれないとライブで語っています。さすがのビクターも困ったとみえて「追憶」(読み方まではわからない)と曲名を変更しています。だが、作詞は佐伯孝夫御大でもあり、しばらくしてもとの曲名にもどすということをしています。フランク永井は自分で好きな曲というほど、いい曲です。
第8集の「シャンソン・ド・東京」はA面が「霧の東京五番街」(1960年発売)です。この盤は今では比較的容易に入手できますが、データブックを編纂していた当時はまったく、どこのレコード店をまわっても入手できなかった盤です。そんな思い出があって、ときどき曲を聴きます。同様に入手にてこずったのが11集にある「白いバラ」です。これもB面で、A面は和田弘とマヒナスターズの「お母さん」(1962年発売)です。この盤はいまでもレア中のレア。「白いバラ」「お母さん」というタイトル自身があまりにも一般用語過ぎて、おそらく特殊な箇所にしか売れなかったものと思えます。「白いバラ」はB面ゆえにフランク永井のA面全集にも載らなかったものです。
「魅惑の低音」シリーズは連続的に出ると思われます。そのときにはまた紹介させていただきます。
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