mixiユーザー(id:4778237)

2024年12月15日16:09

183 view

次々と歌い継ぐ若手歌手たち「長編ドラマチック歌謡」

 BSテレ東の人気歌謡番組、徳光和夫とおかゆがMCを務める人気番組「徳光和夫の名曲にっぽん」では、10周年記念特別企画として三波春夫生誕百周年2時間スペシャル「長編ドラマチック歌謡」が12月13日に放送されました。
 今回もフランク永井との関係はありません。ただ、言うまでもないことですが、フランク永井は1955(S30)年にデビューしました。三波春夫は浪曲界で早くから活躍していましたが、歌謡界に再デビューしました。第2弾の「チャンチキおけさ/船方さんよ」が爆発的大ヒットをして、以降長年フランク永井と同時期で活動してきた仲です。写真はその時代のひとこまで、同じ舞台でショーをしていた時のものです。
 私は当時から三波のファンでもありました。三波が歌謡界でも次々と実力を発揮した大スターでしたが、2001年に惜しくも亡くなりました。この国民的スターと呼ばれた三波春夫をやはり並外れた人だと感じたのは、彼が歌謡界の現実を真正面から分析した文書を読んだ時です。
 すでの手元から紛失してしまいましたが、浪曲が歌謡曲に主役を譲ったが、その歌謡曲にもやがて衰退が表れるということを指摘していました。深く紹介できないのが申し訳ないのですが、そうした深い分析から、彼が創出したのが長編歌謡浪曲です。
 およそ20分。その前後の長さで、主に股旅物、忠臣蔵、義理と人情の実に日本人好みのエピソードを、浪曲+台詞(セリフ)+歌謡曲で構成して演じていく。三波が主に忠臣蔵を題材に自ら作詞、作曲、演者となって披露したものです。時が大事なスピードの世になって、浪曲では飽きてしまう、歌謡曲だけでは長すぎるといったものを、みごとに一体化することで解決策を披露して見せました。
 活舌では藤山一郎が有名ですが、浪曲で鍛えた三波の歯切れのよい活舌は誰もかないません。この長編歌謡浪曲という世界は三波の独壇場。これに刺激を受けたのは間違いないのはフランク永井の恩師吉田正。吉田は日本ばかりでなく世界の世情、歌の世界にも敏感でした。三波の長編歌謡浪曲に対して、長編歌謡組曲をフランク永井第2回リサイタルで試行しました。「慕情」です。岩谷時子の作詞に吉田正が曲をつけたものです。
 長いだけに曲の扱いはレコード担当も苦慮したようです。だが、この歌でフランク永井がただの歌謡曲歌手ではなく、堂々と、朗々と繰り広げるドラマの世界はまさに、オペラ歌手に匹敵する歌唱力の持ち主であることを示しました。
 シングル盤では収まらないために、後でフランク永井の10枚全集、吉田正の全集に収められました。
 やや横道にそれましたが、三波春夫の歌謡界に残した遺産はまさに長編歌謡浪曲です。これについてその価値を復刻的に目をつけ取り上げたのが徳光和夫です。何年か前からこの分野を歌う三波のビデオを紹介していました。そしてついには数年前から歌謡界の若手歌手に、名曲を歌い継ぐということで、三波の事務所に何人かを弟子入りさせて、全国的に公演して回るということまで実現しました。
 ここで圧倒的なカバーを実現してみせたのが、三山ひろしです。それ以来テレビでも、公演でも三山に次ぐ幾人かの歌手が歌い継ぎ、今年の三波の生誕百周年では、幾度もテレビ番組で披露しました。
 13日の番組でも登場した辰巳ゆうとは、三山に並んで歌唱の実力がひかります。他に、椎名佐千子、大滝ひかる、羽山みずき、二見颯一、朝花美穂、彩青といった若手面々が、追いつけ、追い越せという意気込みを感じる歌唱を披露しました。
 長編歌謡浪曲を披露できるということは、その歌手が半端な力量では見向きもされません。やり遂げるということは歌手としての勲章です。番組をみていて、若手のこうした挑戦と頑張りが、大変心強く感じました。
 来週も第2弾を放映するとのこと、大変楽しみです。
4 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2024年12月>
日 月 火 水 木 金 土
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031