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2024年11月24日15:57

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ささきいさお「おまえに」はいかがだろうか

 放送されたのは、今年の4月29日、BS日テレ「歌謡プレミアム〜ささきいさお特集」です。録画していたのを最近に鑑賞しました。前半は彼の代表的なアニメ主題歌「宇宙戦艦ヤマト」などアニメソングを歌うことになったいきさつなど、貴重な証言でした。
 特に「宇宙戦艦ヤマト」は最初、驚異の発売を記録した「およげたいやきくん」の子門真人が候補であったという話にはうなずきました。
 壮大な宇宙の旅を描いた「銀河鉄道999」が披露されました。
 中盤は、ささきいさおがデビューしたのは「日本のプレスリー」というキャッチフレーズで有名ですが、ささきいさお真骨頂ともいえる「エルヴィス・プレスリーメドレー」。「G.I.ブルース」「好きにならずにいられない」が歌われました。
 そして後半に、フランク永井名曲「おまえに」に挑戦です。ささきいさお独特の声質の「固さ」はありますが、じっくりと聴けば出来は確かかなと思います。「おまえに」のカバーはいろいろな歌手が挑戦しています。異色どころではアナウンサーの宮本隆治はレコードまで出しています。
 ささきいさおの「おまえに」は「雪の慕情」のB面。2010年発売です(VICL-36582)。ちなみに「雪の慕情」は同時にカセット版もでているのですが、カップリングは「別れた恋人」(1997年VISL-30090)。ビクターさんややこしいことをしてくれます。
 「雪の慕情」はフランク永井の恩師吉田正が、作曲家生活50周年を記念して直接ささきに歌として提供したものです。この歌はフランク永井ファンならご存じの方も多いと思いますが、フランク永井が1965年暮れに開催した第2回リサイタルで披露した長編歌謡組曲「慕情」が元唄です。18分強を4分強に縮めて一つの曲にしたのが「雪の慕情」です。
 フランク永井が舞台から去ったあと、ビクターでは次代のフランク永井探しをしたと何度か話題にしましたが、その中でささきいさおは吉田正に認められて、フランク永井の曲から思いを引き継ぐようにとも念を託したものです。ささきは以前からフランク永井の大ファンで、主演した番組でも公言しています。ラジオの深夜放送でMCとして出たときも、フランク永井の特集として名曲を解説しておりました。
 今回はデビュー55周年としての番組でした。ささきいさおで忘れられないのは、まず映画とドラマの出演。幅広く活躍されています。フランク永井関係では、喜劇「団地親分」(1962年、松竹)。これはその時代大はやりであった、庶民とヤクザがからんだ滑稽な映画で、ここで欠かせない役を演じています。そして1960年松竹映画「真昼の罠」。これもややこしいのですが、同名映画が1962年に大映からも出ていて、フランク永井が主題歌を歌っています。
 時代劇にも結構出ていて、彼の侍姿はなかなかのものです。
 欠かせられないのは声優でしょう。シルベスター・スタローンの声あては、彼を除いて他の声優では困難でしょう。多くの俳優に固定で吹替えをしていますが、スーパーマン役のクリストファー・リーヴの声はピッタリです。ささきいさおの声質が最高です。ちなみに、この映画の音楽は「スター・ウォーズ」で有名なジョン・ウィリアムスの傑作です。ジョン・ウィリアムスはフランク・シナトラ作品である「勇者のみ」の作曲者でもあります。フランク永井が、シナトラに直接歌を褒められて歌ったものです。
 デビューして55年というのは素晴らしいものです。そして年齢を感じさせないアニソンの王者。今でも現役で歌い続けていることに、深い尊敬の念を感じています。
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