10月20日にNHKBSで放送された「新日本のうた」です。「輝け!歌謡界 期待の星」と番組の説明があったことから鑑賞させていただきました。日本歌謡界の次世代歌手の登場を願う私にとって、これぞ!と思う歌い手が出てくるのを期待してのことです。誰が、どんな歌を披露してくれるのか。。。。
番組の流れには添えない形で、思うままに記させてもらいますが、この番組では純烈がフランク永井の名曲「西銀座駅前」を歌いました。この曲は難しいと思います。手元のカバー歌手リストには、ささきいさお、五木ひろし、前川清、はやぶさ、フォレストのカバーがあります。どれも、それなりに、味を出しています。自分らしい歌い方もところどころに差し込んで歌っています。
今回、純烈のカバーも追加されましたが、同様で、それだっ!と心を動かせるには至りませんでしたが、貴重な歌唱と言えます。白川裕二郎がメインで熱唱、それを他のみなさんがバックコーラスで支えました。
さて、期待の新星についてですが、当日の出演歌手である純烈、藤あや子、山内惠介、福田こうへい、それぞれ新人歌手を紹介するという形でした。
里野鈴妹(さとの・すずめ)、竹野留里、佐藤ひらり、氷室一哉、松山優太、華MEN組(かめんぐみ)といった面々です。
民謡出身で全国トップの経験があるという里野の声は、さすがに鍛えられていて印象に残りました。男性歌手は若い時にこの世界で一度経験しているようでの再デビューと言った感じ。
歌謡界で、これから成功を収めるというのは、相当な歌唱の持ち主であるのは前提として、その他の要素が伴なわないと、成功には及ばないですね。
美空ひばり、フランク永井、石原裕次郎…のような大歌手を振り返ると、まず本人の力量が抜きんでいたこと。意気込みが合ったこと。それに、大きな要因として、作詞、作曲の偉人がいたこと。時代の特色をとらまえた詞とメロディーが時の大衆の気持ちをつかんだこと。多数のスタッフが頑張って世に打ち出すものですが、最終的には特定の歌手の歌唱に結実します。
その歌手に一節聞いただけで誰にあるものでもない特徴、個性が共通して持っていたことです。これは大衆と歌手を結び付けて結び目であり、不可欠な要素かと思っています。
今回の5人、純烈、藤あや子、山内惠介、福田こうへい、それぞれみても、そうした要素を持っています。おのおのの要素という特性は、その歌手の傾向を特化していき、領域と言うか専門分野に狭めていきという矛盾を伴いますが、これは自分の住むエリアがあるという点で欠かせないことですね。
フランク永井は都会派のムード歌謡の世界。裕次郎はラフな男性的な魅力から男性にも女性にもあこがれを感じさせる世界。美空ひばりは例外的な歌手で、どのような歌でも自分なりの消化をして挑む。一節ごとに歌唱を変えるのだが、その自然さは類を見ず、どなたも追随できない。残した歌に欠点を見出せません。
歌を支える作詞作曲も含めた製作陣がやや昭和歌謡時代よりも力を落としている節を感じますが、時間をかけて歌謡曲界の次世代が出てくるのを待ちたいと思います。
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