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2024年03月28日17:30

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これで完結・・・ではなかった ( 映画『DUNE デューン、砂の惑星2』)

あれから3年、待望の続編。

その惑星を制する者が全宇宙を制すると言われる砂の惑星アラキス。
それを統べていたアトレイデス家はハルコンネン家の陰謀により一族が滅ぼされる。
生き残った御曹司のポールと母親レディ・ジェシカは、かつて交流していた砂漠の民フレメンに身を投じ、その不思議の力が認められるに及んで彼らから救世主と呼ばれるようになる。
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そしてついに反撃の狼煙を上げることに・・・。

監督ドゥニ・ヴィルニューヴの手による、その圧倒的とも言える映像とディテールは変わらない。そしてハンス・ジマーによる音響効果抜群の音楽も相まって(IMAXだとそれもひとしお)、3時間近くの長尺にも関わらず、全くダレずにそれを堪能できる、というのはなかなか無いことではないか。
それではストーリーは、というと原作未読の自分でも、本作がいかにその世界観を重んじているのかがよくわかる。前編では宮廷陰謀劇がかなりダークに描かれていたが、本作ではフレメンの神秘主義/儀式主義的な精神世界。その再現力は鮮やで深みもたっぷりではあるのだけど、SFアクションとしての娯楽性を削いでるというか、いささか重ったるい感は無きにしもあらず。でもそれに阿ず堂々と作り上げたのを良しとしたい。原作の改変問題が物議を醸しているだけに?(笑)
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だけどこれも原作通りとすれば、クライマックスへの流れはいささか単調。もうひと波乱、ポールの予知夢通りに彼とフレメンの危機から逆転という流れを設けても良かった?なんていうのは詮無い愚見か(笑) 
あと、デヴィッド・リンチ版でもよく憶えている、最凶の敵として立ちはだかるハルコンネン家の次期男爵(リンチ版ではスティングが演じた)との決闘も、なんだかずいぶん無理矢理だなあ?というモヤモヤも大目に見るか(苦笑)
何よりも、愛よりも「覇道」に生きる決心をしたポールを物哀しく見送るラストシーンが格別の余韻だっただけに。

フォト【予告編】https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1980661254&owner_id=26940262

〈前編の日記〉
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1980661254&owner_id=26940262
むしろ作品の魅力は、こっちの方で語り尽くしていると思う(苦笑)
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