eスポーツに青春を賭ける高校生男子の物語。オンラインゲームに興味を持つ四国の高専3年達郎(鈴鹿央士)は「全国高校eスポーツ大会」の開催を知る。ただし1チーム3人編成が参加の条件だった…。監督は「ロボコン」でロボットコンテスト、そして2020年の隠れた傑作「のぼる小寺さん」でボルダリングに光を当てた古厩智之。
“eスポーツ”日本初の劇映画化とか。当然幕開けから目まぐるしく動くゲーム画面が飛び交い、スピーディーな展開がたたみかけるのかと思いきや、舞台は四国ののどかな片田舎、終始まったりした空気が流れていく。そして達郎もチーム参加を名乗り出た翔太(奥平大兼)も、問題を抱えている家族とのあいだは気まずいまま。
「のぼる小寺さん」でもそうだったけど、スポーツ大会ものに必須の高揚感やクライマックスに伴うカタルシスを、古厩監督はワザと抑えめにしているような。そのぶん本筋とはまったく関係のない、それでいて日常生活で誰しもよく出くわすささいな言葉や行動を織りこんで、物語に味わいをもたらしているように思えた。
とはいえ、ゲーム(サッカーに似た競技)そのものの展開にはやはりハラハラ、ただふだんからコントローラーを握っているひとにとってはツッコミどころ多々のはず。実話に基づく物語ということ、どこまでリアルなのかはわからないけど、四六時中モニターに向かっている彼らのジャンキーな食生活がやたらと気になりました。
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