DV被害者のためのシェルターを運営するエヴリン(ジュリアン・ムーア)、その息子ジギーはフォロワー2万人相手にライブ配信で自作曲を披露する高校生。わかり合えないままの日々が続くふたり…。米の地方都市アルバカーキが舞台、「ソーシャル・ネットワーク」のジェシー・アイゼンバーグが初メガホン。A24製作。
いかにも現代的な状況と向き合う母と息子。市井のひとたちにとっては癒やしの存在となり得るのにもかかわらず、一番近くにいる存在とはうまく折り合えないままという、これまたイマの時代にありがちな設定。中盤あたりからそれぞれに気になる人物が出現、心を乱すことになるもふたりの距離に変化をもたらす存在になるのかどうか。
これまでわりと正統というか中庸な役柄が多かったジュリアン・ムーア、エキセントリックな部分を垣間見せる今回の役柄は新鮮。個性的なルックスでこれからが楽しみなフィン・ウォルフハードが演じるジギー(トレードマークがあの稲妻!)が作る楽曲群、劇中ではアコギの音のみのラフな作りながら、案外よくできていたような。
この親子、案外似たもの同士やんと感じさせつつそれなりの着地。ただはたしてこのまますんなりうまくいくのかという疑問を余韻にしたラストシーン。つまり原題「When You Finish Saving The World」という状況までにはなんとかたどり着くも、邦題が意味するところまでには道半ばかなという印象が残りました。
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