大阪ではあべのアポロシネマのみ上映。地元を舞台にした作品でもないのにと不思議に思いつつレア感を抱いて鑑賞。社会問題となっている「法定相続人」を取り上げ、時価6億円の伝説の真珠をめぐる家族の諍いを描く。舞台となった伊勢・志摩の美しい自然が観どころ。監督は「天外者」の田中光敏。主題歌はビッケブランカ。
2000年に発足したという成年後見制度。もともとは認知症患者等の相続救済のために成立するも、いつのまにか法のスキを突いて巨額の報酬を得ようとする悪徳「法定相続人」が世にはびこり…。ツカミでこの制度を概説、この問題にメスを入れた社会派ドラマに期待するも、物語はドタバタ風味漂う家族の問題にシフトしていった。
万人が楽しめる作品とすべく、ヒロイン遙海(比嘉愛未)や弁護士の龍之介(三浦翔平)はじめ、登場人物のキャラがくっきり明確…というよりはむしろ類型的。ときおり苦笑せざるを得ない既視感あふれる演出も。なので重厚で味わいある役作りに徹した、真珠養殖業仙太郎役・三浦友和が必然的に目立つことになってしまったか。
おしなべてイオンシネマでの上映が多く、イオングループ総帥・岡田一族のお膝元三重県を舞台にしたことと関係ありや(ちなみに三重県は7館で上映)、いちおう”協賛イオン”の文字あり。ともあれときには上空から、そしてときには水面から映し出される風光明媚な伊勢・志摩の自然、これぞ世界に誇れる美しさだと確信しました。
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