大相撲秋場所は優勝決定戦のすえ貴景勝が逆転優勝。下位力士相手に立ち合いとっさの変わり身にはいろいろ意見もあるだろうけど、負けるわけにはいかない大関、その重圧に思わずカラダが反応したのか。ただ優勝インタビューでの、角界の看板力士としての責任感あふれる彼の言葉を聞くと、許してやろうかという気にもなってくる。
そして今場所一気にブレイクしたのが熱海富士。きょうは本割で元大関の朝乃山、決定戦で貴景勝と実力者の意地を見せつけられたけど、もし優勝していたら入門以来史上最速の場所数、そして貴花田・北の湖・大鵬に次ぐ4番目の若さでの優勝となるところだった。感情をそのまま表に出すキャラはあっという間に人気力士の仲間入り。
そういえば昨秋の”大相撲ファン感謝祭”、国技館2階通路にはサインをもとめる相撲女子長蛇の列、その先にいたのがまだ十両だった熱海富士だった。この力士の名前がわからなかった私は、列に並ぶひとりの女子に訊くと(感謝祭に来るほどの相撲ファンなのに)そんなことも知らないのという顔。やっぱり女性のほうがひとを見る目あり。
お休みが続く北の富士さんもかなり早いうちから熱海富士を買っていたっけ。そしてお休みといえば照ノ富士と熱海富士は残念ながら同じ部屋、このふたりの対決なんてぜひとも見てみたい。唯一の可能性といえば優勝決定戦、案外近いうちに実現することになるかも。いろいろ期待がふくらむ今場所の救世主・熱海富士でした。
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