大相撲稽古総見@両国国技館。照ノ富士は結局ぶつかり稽古で霧島を相手にしただけだった。横綱が旬の力士に胸を出すというおなじみのファンサービス。それなりにシゴかれてた霧島の頑張りには拍手が送られていたけど、本当の“かわいがり”はこんなものではないと、こういう機会にまでわざわざ足を運ぶ好角家は皆知っている。
そう、周囲に座るひとたちはどなたもみな相撲に詳しい。そしてすぐ後ろにならぶのは全員30代とおぼしき関西弁の相撲女子3人組。そろっての角界通はもちろん、ユニークな視点が興味深く、まさにテレビの副音声実況のような効果をもたらし目の前の稽古を楽しくしてくれた。ちなみに彼女たちの推しはそれぞれ玉鷲・宇良・一山本。
太刀持ちに元隠岐の海、露払いに北勝富士を従え、八角理事長(元横綱北勝海)還暦の土俵入り。もともと小柄だったところへほっそりとしたぶん動きはキビキビと美しかった。この人現役を引退したときは、まさか自分が理事長の職につくなんて思いもよらなかったはず。たぶん有能な参謀的存在で還暦を迎えるつもりだったのでは。
…などと、いま私はこの日記を品川区中延のドトールで書いています。なぜここにいるかというと、これから向かうところへの中ほどにて意味もなく途中下車したから。私鉄沿線ならではの駅前のたたずまい、そしてすぐ近くに続く商店街、まったりとした土曜の昼下がり。こういう雰囲気のところに来るとやっぱりホッとしますね。
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