今日、新所沢レッツシネパークにて、ようやくカミさんに「君たちはどう生きるか」を観せることができました。
カミさん曰く、
「これはすごくベーシックな児童文学。だから余計な説明とか辻褄合わせがない。その分、とてもおおらかな気持ちで作品世界に入り込める。わからないところは自分の想像力で補えばいいから」
「『あそこでの主人公の行動や気持ちがわからない』とか『あそこでなぜあんなことが起こったのか、意味不明』なんてことを言ってたらこう言う作品は楽しめない。テーマを無理やり読み取ろうとかするのも無意味」。
正直、私は初見時に理詰めで見ちゃってましたね。
今更ながら「損したなあ」と思います。
そういえば以前、宮崎駿がこんな意味のことを言ってたんですよね。
「もう、説明とか理由づけを作中でやるのはやめた。そんなことしたって作品が面白くなるわけではないから」。
例えば「天空の城 ラピュタ」に登場するフラップターという羽ばたき型の飛行機。
あれの原理を色々考え、どう説明するかに腐心しているうちに、そんなの無意味だと気づいたのだそうです。そんなことより、画面の中で「ちゃんと飛んでるように」見えれば、余計な説明など不要なんだと。
もっともらしい説明とか理由づけとか、そんなもので想像力を縛り、狭めてしまうより、もっと自由に見て、感じればいい。
その考え方の行き着いた先がこの「君たちはどう生きるか」だったんですね。
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