この3日間、携帯の電波も届かなければネット環境もない、奥多摩の山奥にこもっておりました。
東京都の水源地の深い深い森の中にある秘湯の山小屋、三条の湯。
スタッフは親切だし飯はうまいしお湯は単純硫黄鉱泉でツルッツルだし。
極楽でしたな。
で、この小屋を拠点にして標高2069m(2077mとも)の飛龍山に登りました。
隣にある人気の山・雲取山になぜ登らなかったか?
答えは単純。こちらの方が標高が高いから。
しかし・・・すげえ山でしたわ。
出発前に小屋主さんが「これ、持ってって。何かあったら絶対に必要だから」と無線機を貸してくれまして、あら親切、と思ったんですが、登り始めて納得。
とにかく急登!急登!急登!の連続なのです。
滝のような汗をかきつつ主稜線まで出て、やれひと安心、と思ったら今度は「ここで落ちたら、マジ死にます」的な危険箇所が次々と。
この地域は東京都水道局が管理する森林地帯なので、携帯電話の中継局が置けないんですね。だから携帯が通じない。しかも登山者があまりいない山域なので何かあっても誰も通らないし連絡手段もない(ホントに、誰とも出会わなかった!)。
だから、無線機が必携だったんですね。納得です。
頂上は眺望が全くない樹林帯なので早々に引き上げ、あとは森歩きを堪能。
ブナやカエデの巨木に苔むした岩々を見ていると「もののけ姫」の世界にいるみたい。
暑かったけど、気持ちよかった!
8月11日は「山の日」ということで混雑するかと思ったらそうでもなく、おかげで密になることもなかったので小屋の中ではノーマスクで過ごせました(ただし電車・バスの中では常時N95マスクを着用)。
でも、スタッフの方曰く「なんの連絡もなしにキャンセルするパーティが多いんです。今日も本当はもっとお客さんがいたはずなんですが」。
アウトドアの世界も、なんだかどんどん人心が荒れていくようで・・・。
ともあれ、深い森と清らかな水に心を癒してもらい、最高の山行でした!
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