いきなりポール・マッカートニー&ウイングス「マイ・ラヴ」。初めてライブに接する大阪の観客におなじみの名曲をぶつけて、卓越した歌唱力をお披露目ということか。1stソロ発表を受けた、インディケーションズ抜き単独名義でのライブ。淡いオレンジ色のロングジャケットに帽子・サングラスそしてサックスを抱えてドラン登場。
その1stソロはシリアスで内省的な世界、そのせいかしばらくはしっとりとした重めの曲が続く。カバーに関しては上記ポールの曲に加えて、スティーヴィー・ワンダーの「疑惑(I Ain't Gonna Stand for It)」、そしてMCにて格差広がる米社会を憂いながらダニー・ハサウェイ「いつか自由に(Someday We'll All Be Free)」を熱唱。
昨年7月ブルーノート東京でインディケーションズを従えた彼を観たときの軽快でファンキーなノリは望めないのかなと思っていたあたりから、徐々に曲調はテンポアップ、ときおり自身のサックス・プレイも交えたドランのアクションもだんだんと大きく派手になり、ステージは本格的なソウル・ショーの様相を帯びてくる。
コール・アンド・レスポンスやシング・アロング、フロアに降りてきて客席のあいだを歩き回り握手大会(きっちり彼とハイファイブできました)、いつのまにかテーブルからアクリル板は消えていて、そうかようやくこの大人のライブ空間も、コロナ禍から脱することができたかとしみじみ気づかせた熱いステージでした。
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