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2023年06月04日14:00

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「ウーマン・トーキング 私たちの選択」〜閉鎖的空間、迫真の会話劇

自給自足の生活を続けるキリスト教信者たちの村。一般社会から隔離された状況のなか、女性村民たちはたびたび辱めを受ける。明白な犯罪行為を悪魔の仕業などとうそぶく男性たち、そして彼らが2日間村を留守にするあいだ話し合いを重ねる女性たち。監督はサラ・ポーリー。製作陣のひとりフランシス・マクドーマンドは出演も。

時代設定が2010年ということにまず驚かされる(その数年前ボリビアで起きた事実をベースにしたという)。いくら俗世間から離れた空間とはいえ、どうみても未開拓時代のアメリカを舞台にしたとしか思えない。そう、スクリーンににじむ色合いから察すれば「イニシェリン島の精霊」で描かれた世界に近いといえばいいだろうか。

なので観る側はしばし現代の出来事ということを忘れてしまうが、中盤で唐突にある有名な洋楽ヒット曲が流れて現実に引き戻される。ただ2010年になぜこの曲かという違和感も生じるが、単なる劇伴ではなくやがて登場人物が口ずさみ、さらにラストでダメ押しがあるのでよっぽど作り手に思い入れがある曲ということなのだろうか。

ルーニー・マーラ、ジェシー・バックリー(「ワイルド・ローズ」の弾けた歌手役!)といった女優陣迫真の演技が最大の見ものながら、黒一点の書記役(ベン・ウィショー)ので存在が絶妙なアクセントになっている。彼女たちの選択ははたして正しかったのか、そこに至るまでの緊迫した会話劇に惹きつけられてしまう秀作でした。
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