誰がDJだったときのオールナイトニッポンにもっともハマっていたか…という問いかけは、世代をこえて全国的に通用するネタ。月曜から金曜まであるいは1部も2部もすべからく聴いていた強者はさすがに少ないだろうけど、55年の歴史を持つ番組、多かれ少なかれ特定の時期の特定のDJに入れ込んでいた記憶は誰にもあるはず。
人気DJからニッポン放送社長にまで上りつめ、現在はフリーの立場にある著者が、番組がもっとも熱かった80年代後半あたりまで(つまり昭和時代ですね)を担当した、愛弟子というべき歴代ディレクター4氏から取材するかたちで章立て、諸氏は当時の有楽町深夜の熱き様子や人気DJそしてリスナーとのふれあいを語っていく。
歴代人気DJたちの自由気ままなふるまいや、生放送がゆえのハプニングがいくつも登場、総じて”あのころボクらはバカばかりしていた、そしてそれができたいい時代だった”的しみじみ感にあふれてはいるものの、巻末にわざわざ一章割いて著者たちは、ラジオというメディアのいまそしてこれからというテーマで語り合う。
Radikoによってラジオは新たな局面に入ったとしつつも、まだまだ危機感を抱くべき、発信力という点においてはYouTuberに見習うこともあるが、彼らにできないことはラジオにいくつも残されていると著者、その変わらないラジオへの愛が回顧録に終始しがちだったこれまでの”オールナイトニッポン本”との大きな違いでした。
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