令和五年大相撲初場所番付。1横綱・1大関となるのは明治31年以来125年ぶり、そして関脇・小結あわせて8人は私が1歳の誕生日を迎えた直後、昭和37年夏場所以来61年ぶりとか。ただこのときはその上に大鵬・柏戸・佐田の山ら、3横綱・3大関がずっしり支えていたから、頭でっかちなきらいはあるものの、重厚感あふれる番付だった。
今場所はそこへもってきて照ノ富士が初日から休場、番付最上位に貴景勝ただひとり。半世紀あまり大相撲を見ているけど、こんなカオスな形態はまったく初めて。大関手前で多くの力士が滞留などと前回書いたけど、ここまでくれば番付はあってないようなもの、すべてをガラガラポンして横一線の優勝および次代の覇者争いという様相。
ふつうに考えれば賜杯にもっとも近いのは貴景勝。ただこんな状況ではプレッシャーもあるだろうし、安定感に欠ける部分もあるので素直に一番手と言えず。先場所が12勝の準優勝だったことから、今場所を綱取り場所とする向きもあるけれど、新たな横綱が早くほしい状況とはいえ、全勝優勝でもしないかぎり昇進は難しいのでは。
次代の角界を考えれば、ここらで若隆景・豊昇龍・琴ノ若あたりが一気にブレイクスルーしてほしいけど、こと今場所の賜杯争いに限ればあんがい正代・御嶽海あるいは捲土重来を期す高安らが優位にあるのかなと。あと注目したいのは地味ながら錦富士と若元春。どちらにしてもきょうから目が離せない十五日間が続きます。
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