あべのハルカス24階、すっかり定着した都心分校。1978年兵庫県出身、いま日本の最前線にいるイラストレーター・中村佑介はもちろん同大学デザイン学科卒業。創作活動20周年に際しそのすべてを集大成。我々からするとひと回り以上若い世代のような距離感があるも、個性的な彼の創作物には誰しもどこかで何かにふれているはず。
まずはなんと言ってもアジカン(ASIAN KUNG-FU GENERATION)。彼らのCDジャケットをほぼ100%担当、ロジャー・ディーンや長岡秀星など、特定のアーティストと結びついた描き手は過去にもいたけど、ここまでベッタリな例は邦洋とも他にあっただろうか。ちなみに今回それらすべてを展示、会場BGMもすべてアジカン。
CDジャケでは他にスピッツ・さだまさし・坂本冬美など。そしてアジカンに続くのが「夜は短し歩けよ乙女」等、作家・森見登美彦作品の書籍カバーに始まるヴィジュアルイメージ。あと意表を突いたところでは高校生の音楽教科書の表紙や浅田飴のパッケージ、今年初めの大阪国際女子マラソン、宣伝ポスターを担当したのも彼だった。
原色からはちょっとずらした感じのユニークな色づかい。描かれる人物はほとんど左向きの横顔、さらに人肌はすべて着色なく白いまま。そしてなんと言っても作画全体からあふれる多くの情報量。そこに見え隠れするいくつものドラマに、観る側の想像力はいやがおうでもかき立てられるということです。会期は9月25日(日)まで。
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