上田慎一郎監督2017年「カメラを止めるな!」をフランスにてリメイク。監督は「アーティスト」でアカデミー最優秀作品賞を受賞したミシェル・アザナビシウス。主人公の映画監督役に「タイピスト」のロマン・デュリス、妻の役にベレニス・ベジョ、彼女はアザナビシウス監督の実際のパートナーというからややこしい。
ひとことで言ってそっくりそのまま。ふつうリメイク作品に出くわすと、たいがいオリジナルとの違いを見いだすことに執着しがちになるも、今回その余地はなし、まして相手がフランスともなると必要以上にいろいろ意味づけしたくなるがそれも無意味かも。むしろここは日本映画にオマージュを捧げていただいたと素直に喜ぶべきかと。
この作品の基幹部分というべき前半がやや冗長に感じたのは致命傷かと思ったけど、ほとんど素人くさい演技ばかり重なったオリジナルにくらべ、脇の脇までキャラの立つキャスティングをしているせいか全体の底上げ感あり。たとえば映画人を目指す主人公夫妻の娘さん、こちらの彼女のほうがずっと魅力的に映えてました。
さて、フランスのひとたちはこの作品をどこまで噛みしめ楽しんでくれるか。物語の全体の組み立ては理解できるにしても、細かい仕掛けひとつひとつまで味わってくれるでしょうか。全体的な印象は終盤にて日本人プロデューサーのマダム・マツダ(竹原芳子)がベタな大阪弁で口にする言葉に同じということにしておきましょう。
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