大阪マルビルに関する小ネタ

このほど建替えがきまったと。いわゆる”キタの最新スポット”だったころ学生だったこちらとしては、最上階のバーで合コンの2次会とかいろいろと思い出のある場所。ただ多くのひとにとって、おそらく最近は単なる”タワーレコードのある場所”程度の存在だったのでは。そのタワレコもことしの初めに閉店してしまったし。

かって遠征時のヤクルトスワローズ宿泊先がここ。甲子園に向かう専用バスに乗りこむ選手たちを見かけたことがあるし、エレベーターで大杉と一緒になったときにはその太い上腕に驚いた。やがてギャル人気高まるこのチームにとっては、階下の「マハラジャ」から直結という絶好の環境、”ブンブン”言わしてた選手も多かったはず。

某大企業の若手社員が、彼女とこっそりここにお泊りした翌朝未明に阪神大震災。彼は誰よりも早く本町にある本社まで駆けつけ、各海外支店への連絡や国内取引先にたいする安否確認等、誰もいないオフィスでひとり奮迅。やがて彼はこのときの迅速な対応が評価され社長表彰を受けることに。うれしはずかしとはまさにこのこと。

東京の丸ビルとゴッチャにされたり、創業者の吉本氏が吉本興業社長と思われたり、いろいろカン違いされることも多かったような。2030年に建て替わったそのすがたは、円筒形のままより高く天空に伸びていることを誰しも期待するのでは。竣工時は威容を誇るも、周囲により高い建物ができて存在感がなくなるのは世の常ですね。