【日本の音楽史に揺るぎない足跡を残し、ロック、パンク、シティポップ、全てを凌駕して46年、ここから始まる、老齢ロックの夜明け!!】これがCD帯のキャッチコピー。それにしても”老齢ロック”とはいったいなんなんだ。どうやら単に”いくつになってもロックだぜ”だけではなさそうな、その答えはこの新作にありということか。
11年ぶりのオリジナル盤はとにかくわがまま放題にふるまっている印象。「ここまでがんばってきたんだからもう好き勝手にさせてくれ!」と叫んでいるかのような音作り。熟練とか淡々とか無我の境地といった言葉とはいっさい無縁、見てくれ気にせずキレイにもまとめず、粗削りのまま日々貪欲に生きようとするエナジーに満ちた一枚。
前作との大きな違いは、やはりかしぶち哲郎の不在。ふつうに聴いているぶんにはそこまでわからないけど、MM誌最新号のインタビューでも「以前は(アルバムの)このへんに彼の曲が来た」とか「彼が書きそうな詞、叩きそうな音を作った」とか、その喪失は若手ミュージシャンをほぼ準メンバー的に補っても、まだまだ大きな様子。
そして若手の彼ら以外にも意外なミュージシャンと非ミュージシャンがひとりずつ参加、さすがに露骨なラブソングはないけれど、社会への皮肉に満ちたメッセージも、お得意の放歌系もお茶目なコミカル系も、インプロヴィゼーションもポエムリーディングもなんでもあり。とにかくひと筋縄ではいかない老境70代のハジケっぷりでした。
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