いわゆるお茶の間、夜8時のNHK歌謡番組なんて、かっては自分から一番遠いところにいる音楽プログラムだったのに、このところはたまに見てしまう。とりわけ昨夜の「うたコン」は“神回”と言っていいラインナップ、プロ野球中継そっちのけでじっくり見入ってしまった。まずは「木綿のハンカチーフ」by太田裕美。
「遠くにいるひとに思いを寄せて歌います」と彼女は言ってたが、その出立ちは青いドレスに黄色のスカーフ、あきらかにそれはウクライナに思いを寄せた言葉。テレビではめずらしく1〜4番フルコーラス、ご存じの通りストーリー仕立てで、こちら最後はいつも泣きそうになる。そう、涙拭く木綿のハンカチーフが欲しいのはこちらのほう。
そして横山剣と野宮真貴という1960年生まれ同士が「おないどし」を披露。ふたりの出演は知っていたが、歌うのはいかにも剣さん的下世話ソングというべきこのデュエット新曲だけだと思っていた。すると懐かしい映像を交えながら渋谷系にまつわるウンチクが語られ、野宮真貴が「スウィート・ソウル・レヴュー」を歌うではないか!
このピチカート・ファイブ名曲を61歳になる野宮真貴ご本人の歌唱にて、NHK地上波夜8時台に聴ける日が来るとは!30年前にはまったく考えられなかったなあとまたまた泣きそうになり、今夜こそは“神回”と思った次第。まあひとによってはブルースを歌った八代亜紀もそこに加えるか。とにかくNHKもやるなあというところです。
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