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2022年04月08日15:30

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「スパークス・ブラザーズ」〜リアルな自己顕示

レオス・カラックスが最新作「アネット」にて彼らの制作楽曲を全面採用、ここにきてなぜかまた注目を浴びている、ロンとラッセルのメイル兄弟からなる超個性的な米出身のロックバンド、スパークス。その半世紀あまりにおよぶ歴史をたどるドキュメンタリー。監督は「ラストナイト・イン・ソーホー」のエドガー・ライト。

140分もの長尺となったのは、どこかを端折ることなく、実にていねいに各時代を追っているから。UKでブレイクした70年代前半はもちろん、時代に追いつかれた感のある80年代前半、追い抜かれた感もある同後半、そして不遇の時代だった90年代前半も包み隠すことなく、半世紀の時の流れを豊富な資料映像とともに綴っていく。

インタビューにてカメラに正対する関係者各位の面々、その顔ぶれの実に多彩なこと。ひさびさに見るお顔もあり、みなさんお年を重ねられたなあとしみじみ思うのは、最近の音楽ドキュメンタリーでのお約束的印象。あと主人公にとっての重要な出会いや人生の局面を、ややラフなアニメにて表現するのはこのところのハヤリなのかなと。

いわゆるロック・シーンとはやや離れたところを気ままに歩いてきた感のあるふたり。表向きはひょうひょうとしていても、実際は真摯に誠実に前向きに音楽と向き合ってきたのだなあと今回実感。現在のふたりもカメラに正対、もちろんここではオトボケ全開、とりわけボソッと面白いことをつぶやくロンのユーモア感覚には降参です。
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