昨年春になんば高島屋で開催予定だったクイーン展、コロナ禍であえなく中止となったものの、このたび東京・渋谷に続いて大阪は梅田大丸にてなんとか復活。ただデパート上層階の特設会場というのはやっぱりスペース的に限界、まずは展示物配置を優先したのか、鑑賞エリアやコーナーを行き交う通路がやたらと狭く感じた。
年代別に区切られたスペースごとに大画面モニター、そしてそれぞれの時代にふさわしいライブ映像がエンドレスでループ。その前に群がり固まるのは、長らく彼らを追いかけてきた年季入りの女性ファンたち。思ったより70年代があっさりスルーされたように感じたのは、こちらの思い入れの強さと実時間とのギャップのせいだろうか。
最近のミュージシャン系の展示イベントといえば、ジョン&ヨーコや山下達郎の展覧会が記憶に新しく、それらにくらべるとツアー日程やレコーディング・データ等、資料的な部分は今回少なかったような。それでもやっぱり映像に残る初来日あたりの彼らと日本側のリアクション、双方そろって実に初々しく、とても懐かしい思い。
あのクイーンがこの日本で展覧会、映像やフォト以上に、たび重なる来日時の各媒体資料とか、もっともっと展示物を集められたように感じるのは贅沢な言い分だろうか。その分、グッズ売場の商品バリエーションだけはやたらと充実していて…ビジネス的にはそこが最大の利益の源…まあこれはイマのエンタメすべてに共通する現象ですね。
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