半世紀前の札幌オリンピックにガッツリ刷りこまれた世代なので、冬季大会はいつまでも当時の幻影に追われているような。シラケることなくすべてを吸収してしまう小4男子たちはドップリ、”札幌オリンピック”という言葉がひとつの単語になってしまい「4年後の札幌オリンピックはどこでやるの?」なんて訊いてくる友人もいた。
いまにして思えば、当時の競技種目はけっこう地味で単調なものが占めていたなと。もちろんフィギュアやアイスホッケーは華があったけど、滑降とか距離とかバイアスロンとか、もし50年前からワープしていきなりいまの大会でスノーボードやカーリングを見たら「あんたらなに遊んでるの?」ってことになるかもしれないな。
そのせいか、世間並みの距離感でいろいろな競技に接していた今回、わりと真剣に見てしまったのが、日本が銅メダルを獲ったノルディックスキー複合男子団体後半のクロスカントリー。あたりまえながら陸上長距離とちがってアップダウンのある雪上、緩やかな斜面をいかに自分のものとして活用するかという駆け引きが面白かった。
50年前にボケをカマした友人の声がここにきて聞こえてきたのか、2030年の冬季大会に札幌市はまたまた立候補していると。東京夏季五輪〜大阪万博〜札幌冬季五輪という道をたどりさえすれば、ふたたびこの国は元気を取り戻すと思っているひとがどこかにいるのだろうな。とりあえず今夜の閉会式は楽しむことにします。
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