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2022年02月04日10:45

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★洋ちゃんの読観聴 No. 1516

★洋ちゃんの読観聴 No. 1516      

映画 「ドライブ・マイ・カー」         

今話題の映画。村上春樹の原作をもとに濱口竜介が
脚本を書き監督した作品。海外の映画祭でも受賞し
アカデミー賞にもノミネートされている。

主役は西島秀俊で、彼が演じるのは演出家兼俳優。
彼は愛する妻との2人暮らし。二人は、かつて一子を
もうけたものの病気で亡くしており、以降子どもを
持っていない。しかし結婚後20年を経た今も愛し
合っている。だが、妻には秘密があった。彼女は
夫を愛しながらも別の男たちと浮気をしていたのだ。
彼は妻の情事を知りながらも、そのことを彼女に
なじることもなく知らないふりをしてきた。そして、
あるとき妻は急病で亡くなる。

それから2年後、演出家は広島で舞台演出の仕事を
することになる。オーディションを行い俳優をきめる
ことになるが、その中には妻の浮気相手も含まれていた。
その若い男は採用されることになる。そして演出家の
妻との思い出を語り始める。

ところで、主催者は彼のために専属の運転手を
手配した。若い女性だが、腕は確かだ。彼女は北海道で
母親との二人暮らしだったが、天災で母を失っていた。

演出家と運転手は少しずつ互いのことを話し始める。
演出家は妻に対して妻の秘密について語り合わなかった
ことを後悔している。運転手は雪崩のさいに救える
はずの母親を救い出さなかったことに後悔している。
それぞれ異なるシチュエーションではあるが、
二人の思いは交差する・・・。

以上がだいたいのストーリーの流れなのだが、
それ以外にも見どころは多い。広島の舞台は多言語に
よる芝居で、さまざまな言語がとびかう面白さが
ある。一人の俳優は手話で登場する。また、芝居の
演目は有名なチェーホフのものだが、セリフの中には
演出家自身の実生活とかぶる部分もあり、なかなか
意味深長である。

原作はとても短いものだが、それをここまで膨らませた
監督の技量は並大抵なものではない。また、これだけの
セリフの多い映画も僕は久しぶりに見せてもらった。
西島秀俊をはじめとする俳優陣も大変だったろうと思う。

3時間という長い作品だが、その長さは感じなかった。
良い映画というものはもう一度見たくなるものだが、
この作品もそうだ。
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