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2022年01月31日16:10

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「再会の奈良」〜時の流れはゆっくりと

奈良でひとり暮らすシャオザーのもとに中国から陳ばあちゃんがやってきた。彼女はここ数年連絡が途絶えている、かっての“中国残留孤児”すなわち養女の麗華を探しに来たという。ふたりを心配した元警察官の一雄(國村隼)が加わり、わずかな手がかりを頼りに3人は奈良各地を巡る。日中合作映画、監督・脚本はポンフェイ。

中国そして奈良。そういえばこれ以上ゆったりした空気が流れる組み合わせはないなあと、観る側は徐々に気づかされる。これといった起伏がなく思ったほど進展しない物語に多少いらいらしながら。そう、それはまさにこの物語におけるベーシックなやりとり、通訳をはさんだ会話のようなギクシャクした感触もやがて生じてくる。

監督は台湾の奇才ツァイ・ミンリャンの元で助監を務めたひと。それだけに大いなる興味を持ったが、今回はそれ以上にエグゼクティブ・プロデューサーという肩書で名を連ねる地元出身・河瀬直美作品の色合いも全編を覆ってしまったような。日本側キャストが河瀬組(という程でもないけど)の國村隼や永瀬正敏ということも相まって。

ご本人も出演、微妙な関西弁を話していた鈴木慶一が音楽担当。いつもの慶一節よりはややオリエンタルな調べが流れていたが、それ以上のインパクトが吉野の山村に住む中国人夫婦が唄い舞う民族舞踊のような楽曲。さらにラストシーンにおける昭和歌謡も印象的、たしかに中国でウケそうなメロディだなと今回初めて気がついた。
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