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2021年12月14日01:39

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『Terror rrr ter ter terror』

彷徨いの果てにコンビニ
白夜?
時空を超えている
昼夜も季節も愛憎も真空飛び膝蹴りもない
煌々
そして
くうくう
冷凍庫の鳴る音
見たことのないパッケージ
薄紫のアイス
冷笑を過ぎ凍笑
冥界の道化師
落とした指を拾う
その先にふと
ビニールの感触
破裂する文字群
「爆弾おにぎり」
そうか
そうなのか?
いや
そうなのだ
だよな?ぴょん吉
これを探していたのだ俺は
導火線を探る視線
ジャンパーの奥に仕舞う
お神楽の所作で
お会計
超合金ロボ
謎に人間ぽく見える店員
ブラッドベリの描写
駆動する球体関節
レジ袋をそっと寄越した

******

店を出て俺は空を見上げ
巻き添えになりそうな鳥類がいないことを知覚すると安心して
そして若干の勃起を催して
上のセンテンスに二重棒線
爆弾を齧った

「……不発弾だ」

しっとりと黒く覆われたその内奥

つやつやとふっくらと
ただのカロリーの塊

誰も傷つけない自爆テロ
深夜の飯テロなんかではない
本気のテロだったんだでも
ジハードは失敗した
今度こそ神を道連れにと
あいみょんのように鼻歌っていたのに

「殺意があるなら中身は火薬ご飯にすべきだろ?」
散弾のように飛び散る血肉を夢想し俺もとい俺は
アパートへ
もう
こんな幻想では
自分を慰めることすらできない
それがやりきれない
「そうなんだろ?」
爆弾の断面よ
答えろ!
このままでは俺は
無情すら失ってしまうのだ
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