mixiユーザー(id:1280689)

2021年09月17日16:15

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食の安全を守る人々

 今日はひと仕事終えてから、ドキュメンタリー映画「食の安全を守る人々」を観て来ました。

 日本が実は世界でも有数の農薬消費国であり、世界中のアグリビジネスの標的になっていることは知っていましたが、こうして改めてひとつの映像資料として見せられると、戦慄と恐怖を覚えざるを得ません。
 ここで問題視されているのはモンサント(現・バイエル)が日本で大量に流通させているグリホサートやネオニコチノイドが含まれた農薬・除草剤と、遺伝子組換作物、そしてゲノム編集食品です。
 農薬や遺伝子組換の危険性は以前から指摘されていたものの、ゲノム編集については「遺伝子情報を操作するわけではないので摂取しても問題ない」と言われていました。
 が、実はその作業過程において抗生物質耐性遺伝子を使用せねばならないため、それが食物として人間の体内に入ると腸内細菌と結びつくという悪影響を及ぼします。その結果、人体が何らかの細菌に感染し、その治療として抗生物質を投与されても、それが効かなくなってしまうのだそうです。

 これは本作で提示される問題点の一例ですが、このことに関し、日本政府は「問題ない」「直ちに健康に影響はない」を繰り返すのみです。
 1年半経っても全く収束の兆しが見えないコロナ禍への姿勢を見てもわかるように、どうやらこの国のトップは国民の生命や健康に対し何の関心もないのではないかという気がしてなりません。

 農薬や化学物質によって子供たちの心身が侵され、発達障害やアレルギーなどの、目に見えるような異常がすでに発出しているにも関わらず、「因果関係は不明」と知らん顔を決め込み、アメリカやヨーロッパで規制が厳しくなったために売れなくなった製品を買い込んで(それも、わざわざ安全規制基準を大幅に緩めるという手段まで取って!)それを無理矢理使わせるという愚行を続ける日本。
 本作は、微力ながらそれに抗おうとする動きがあることもしっかり伝えてくれます。
 今、自分の、自分の近しい人々の健やかな暮らしを守るために、何ができるのか。スーパーやコンビニで「安くて便利なもの」ばかりを買って食べる前に、まずは「ちょっと待てよ」と立ち止まって考えてみてもいいのではないでしょうか。
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