ザ・ローリング・ストーンズのチャーリー・ワッツが死去
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=84&from=diary&id=6641576
そうか・・・考えてみれば自分、いや我々と言ってもいいでしょうか、ローリング・ストーンズのメンバーの死というのに直面したことがなかった。
何しろブライアン・ジョーンズが亡くなったのは52年前だし。
イアン・スチュアートやボビー・キーズといった「サイドメン」の訃報に接したことはあっても。
イエスやディープパープルやイーグルスなどは既にそういう経験をしているのに。
だからこそひとしおな喪失感なのかも。
80歳でも、彼ならではのマイペースでまだまだ頑張ってくれると思っていたのに。
マイペース。そうまさにそれがチャーリーの面目躍如だったと思う。僕が初めて見たストーンズのMV「Start Me Up」で、フロント3人がノリノリでパフォーマンスしている後ろで無表情に叩いている彼の姿がとてもインパクトあったっけ。
逆に「らしくなくて」びっくりしたのが、70年のライヴ盤『Get Yer Ya Yas Out』のジャケ写。僕はしばらくの間、ミックだと思っていた(笑)
アンソロジー本やドキュメンタリーなどで明かされてるのは、彼はもともとジャズ志望でロックとは一線を画していたこと。
その、タイトでタメのあるスイング感こそがストーンズサウンドの揺るぎない「黒さ」の根幹だったのではないかとあらためて思う。(ただ、70年代にツェッペリンなどのハードロックが台頭した時は彼もずいぶん悩んだらしいと、これもインタビューや記事などで)
(デビュー直後)
ひとつ心残りなのは、長くジャズを聴いておきながら彼のジャズアルバムを全く聴かなかったことだった。
たしか5枚ほど出していただろうか。
追悼の意を込めて、彼の3rdらしい「Long Ago&For Away」をストリーミングで聴いてみた。
ストーンズのバックボーカルを務めるバーナード・ファウラーが歌うスタンダード集なのだけど、ストリングが入った極めてムーディーなサウンド。
チャーリーのスティックさばきもそれに埋没しているような感があるし、バーナードの歌も、声は良いものがあるのだけど些か一本調子で、これはジャズ的に批評するのがちと難しい・・・と言わざるを得ないか?
https://youtu.be/PHcrrsDgkuo
でもそれも、彼の「マイペースの余裕」のなせる技なのでしょうね。それも生得なお人柄だったのだ、と。
彼の魂安かれ、と陰ながら祈らずにはいられません。
(キース・リチャーズのTwitterより。トップ写真はミックのツイートから)
(ちなみに、今日のロンドン地下鉄・・・)
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