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2021年08月20日15:11

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アクションの美学を貫いた方だった

「サニーチバ」じゃないんだよなぁ、自分にとっては。
やっぱり「チバシンイチ(さん)」なんですよね。「千葉さん」でもいいけれど。
でも、SNS上では「千葉ちゃん」とか「千葉のアニキ」といった呼び方での追悼つぶやきが寄せられてるから、その膨大なフィルモグラフィのぶんだけ、観た方それぞれの思いがあるのかとあらためて。

テレビっ子だった自分にとっての千葉さんは常に「お茶の間で観るブラウン菅の人」だった。時代劇でも映画でも。
自分と同じような方が多いのか、今日の産経朝刊の訃報で代表作が映画ではなく『キイハンター』だし(Twitterでもそれに不満をもらしてられたフォロワー氏もいた)
かくいう僕も、お恥ずかしいことに劇場のスクリーンで彼の勇姿を観た記憶にあるのは1本しかない(これは後述)

テレビ作品の中から自分がひときわ思い出深い番組がトップ写真左の2枚。これはもう説明不要でしょうか。
何が見どころだったのかを語れば幾らでも字数を費やすので省略したいのですが、『服部半蔵、影の軍団』のハードボイルドな作風と、彼の凄味の効いた演技はテレビシリーズとしては「必殺シリーズ」に負けないくらいエッジが効いていたし、逆に『十兵衛暴れ旅』は吹っ切れたような痛快道中もので良かった。
共通するのはエンディングテーマ曲の秀逸さ。これは千葉さんとは関係ないが(笑) さて、誰が歌っていたでしょう?(笑)

さて、僕が唯一劇場で観たのが43年前の『宇宙からのメッセージ』
ご存知ですか?
あの『スターウォーズ』に対抗せんと、東映が総力をあげて(?)作り上げたSFアクション大作ですよ。
千葉さん演じるのは、なんと「王子」ですよ!
だけど彼、その座を追われて復讐に燃える役柄。敵役が成田三樹夫!なんだそりゃ、ほとんど時代劇だ(笑) それもそのはず(?)で監督は深作欣二。ストーリーじたいが「南総里見八犬伝」の翻案なのだからなんとドメスティック(笑)

当時小6の自分は友達たちと自転車漕いではるばる平野区の映画館まで勇んで観に行って、それは痺れまくったものだけど、その感激も直後に公開された『SW』大旋風で(そう、本作はなんと『SW』日本公開前間に合わせようと突貫作業で作り上げた!)、それもあえなく霧散・・・

どころか本作、以降長年にわたって「ダサい」「SWの亜流」といった“恥ずかしい映画”扱いに。かくいう僕もそんな風潮に流され、笑われたくないからこの映画については気まずく封印したままだったのだけど(汗、当時の「キネ旬」ではどの程度評価されたのだろう?)、近年とみに再評価が著しくなったのです。あぁ良かったですね千葉さん。というよりこれは深作さんのタフな技量あってなのだろうと思うけど。

なんだか訃報にかこつけて、半ば思い出話になってしまった。
何しろけっきょく、僕が観た千葉さんの作品は出演総数の1割あるかどうかという半端者だから、追悼するのも僭越だけど、この場を借りて合掌。
ご高齢でコロナ闘病はさぞかし苦しく無念でしたでしょう。でもきっと冥界で、丹羽哲郎さんや高倉健さんたちと再会を喜び合ってるのを祈っております。

フォト
『宇宙からのメッセージ』【予告編】https://youtu.be/_O7mOl5KkEw


【出演者も登場する宣伝フィルム】
千葉さんも真田広之も若いが、何より志穂美悦子が美しい!
https://youtu.be/b3Er70VURyw



俳優・千葉真一さん死去 82歳 新型コロナによる肺炎で入院
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=54&from=diary&id=6635510
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