王様@心斎橋 music bar CODA

いきなり「ユラユラとグルグル」「俺達はアメリカ人の楽団」「十字路」とロック名曲。ライブ空間はやや広めのスナックといった雰囲気、バンド3名にたいして観客9名、お店のスタッフ3名。“盆 to Be Wild“と題されたツアーの大阪公演、「ドンチャン騒ぎ夜通し」「脳天爆発男」「首ったけ」と熱演はさらに続いていった…。

王様を観るなら完コピ感味わえるバンド編成にすべし。おひとり弾き語りライブならウチから徒歩8分「あべの THE ロック食堂」まで定期的にやって来るし。そしてナマ王様は今回初めてにあらず。20年以上前、赤坂BLITZでの「トッド・ラングレン・トリビュートライブ」にて、トップバッターの彼は「やあ、僕だよ」を歌ったのだった。

後半はモントローズやカクタスといった渋いところに挑戦、案外このあたりが彼のツボかも。そしてここから深紫伝説4連発、「燃えろ」「宇宙のトラック野郎」「湖上の煙」そしてアンコール「高速道路の星」と一気に疾走。正直MCはあまり上手くなく、せっかくの業界裏話もスベリ気味、ちょっともったいない気がしたけど。

そのぶんギタープレイが凄まじい。3人編成バンド、つまり彼は熱唱のかたわらすべての曲のギターソロを完璧にこなしていくわけで。奏法うんぬんの技術的なことはわからないけど、これはたいしたものだと思っていたら、ご本人自らMCにて「Char・山本恭司・王様が日本の三大ロックギタリストです」とおっしゃってました。