このところCDトレイの上にはずっとこの一枚。先行シングル「Witchoo」PVの影響かもしれないけど、熱帯夜における”チル・アウト”にはピッタリのサウンド。米インディアナ州出身5人組の3rdアルバム。”欠点のない永遠のソウル”と大げさに形容された前作「American Love Call」に比べると、やや洗練されすぎた感もあり。
クールな変革の予兆はすでに。残念ながら今回収録されなかったけど、2ndリリース後しばらく、彼らはシングル曲としてデヴィッド・ボウイのプラスティック・ソウル期名曲「ヤング・アメリカン」を真っ当にカバー。カフェで最初に耳にしたとき思わずShazamをかざし、音の主が彼らだと知ったときにはマジでビックリした。
まあ一言でいえば、今回は耳ざわりがよくなったなと。汗くささが引っ込んだとでもいうか。バンド・リーダー、ドラン・ジョーンズとファルセット担当兼ドラマー、ソロアルバム(未聴)も出しているアーロン・フレイザーのツイン・ボーカルは健在ながらも、前作のようなファンク寄り路線を期待したひとにはちょっと物足らないかも。
今回のベスト・トラックはやっぱり「Witchoo」(With Youの意味)と「The Way That I Do」というテンポのいい2曲。実は昨年4月に東京・青山ブルーノートでの初来日公演がきまっていた。コロナ禍でそれはかなわず、またいつの日にかやってくることを期待。もしそれが東京公演だけとなっても、ぜひ駆けつけたいと思っています。
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